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ペンタックス67

ペンタックス67 中判カメラのペンタックス67は、星野撮影や星景撮影によく利用しているカメラです。 撮影時にはいつも2台持って行き、一台は星景撮影用、もう一台は赤道儀に取り付けて星座撮影という具合に使っています。

ペンタックス67は、左の写真の様な昔ながらの無骨なカメラで、重さも相当ありますが信頼性が高く極寒の状況でも しっかり稼働してくれます。最近はペンタックス67Uも登場しましたが、相変わらずこの2台ペンタックス67をフル活用しています。

カメラの電池の消耗

このカメラで星の写真を撮る方々間では、バルブ撮影しているとペンタックス67のバッテリーがすぐになくなってしまうということがよく言われています。 このバッテリーには酸化銀電池が使われているのですが、これが2000円程の価格ですので星野写真ファンには頭が痛い点です。

私の場合は星を専門に撮っているため、どちらの67カメラもペンタックスサービスに持ち込み、 バルブで撮影していても、電池が消耗しないように改造してもらいました。 一般的に無電源加工と呼ばれている加工で、加工賃は5000円ほどだったと記憶しています。 この無電源加工は簡単ですから、加工の方法さえわかれば自分でも加工できるかもしれません。

この改造の後は酸化銀電池は取り外して、バルブ撮影専用機としてペンタックス67を使えばよいわけです。 電池を外しておかないと、無電源加工をしてもバッテリーを消費してしまうことがありますから気をつけましょう。

ペンタックス67レンズのラインナップ

ペンタックス67カメラの魅力の一つとして、豊富なレンズラインナップが上げられます。 他の中判カメラと比べると、F値が明るくて星に使いやすいレンズが豊富に揃っているのが魅力です。 性能的にも素晴らしいレンズばかりで、私も現在でも5本所有しています。

星撮影時は、車での移動が多いので苦になりませんが、このレンズ群とペンタックス67カメラの重さは相当なものです。 特にカメラ本体のペンタプリズム部分は重いので、私も一つはアイレベルファインダーにファインダーを取り変えています。 そういう点からすると、山登りで中判カメラを使い方には、お勧めしにくいカメラです。 レンジファインダー式のマミヤ67などがお勧めではないでしょうか。

星撮影のためのカメラ改造

ペンタックス67カメラのフィルムには、35mmサイズよりも大きいブローニーサイズのフィルムを使います。 レンズの性能と相まってフィルムの表現力は抜群ですが、フィルムが大きい分、フィルムバック内でフィルムが浮くことがあります。 特に点光源を写す星の場合、フィルムの浮きはピント呆けにつながってしまい致命的です。 その対策として、フィルム裏蓋内を加工してフィルムを裏側から吸引する加工を行っています。 こうすると撮影中もフィルムは平面性を保ち、非常にシャープな像をフィルム全面に結んでくれます。

また写真の左側のカメラでは、乾燥空気をカメラ内に送れるように加工しています。 湿度の高い日本では、フィルムを吸引しても部分的に浮いてピンぼけになることがありますので、その対策としてこうした加工を行いました。

このペンタックス67カメラを用いて、たくさんの星野写真を撮ってきました。どれもが思い出深い作品ですが、 中でも波照間島で撮影した天の川の写真は、 お気に入りの一枚です。是非ご覧になってください。