天体写真の世界 > 天体観測スポットと星空旅行記

天体観測スポットと星空旅行記

日本は平野部が少なく山が多いため、天体観測や星空写真撮影に適した視界が開けた場所は限られています。 行き当たりばったりで天体観測スポットを探しても、なかなかよい場所は見つかりません。

そこで、今までに訪れた撮影場所をまとめてみました。 左のリンクから各撮影地の様子をご覧ください。 天文ファン以外の方にも楽しんで頂けるようにまとめましたので、気楽な読み物としてもご利用いただければ幸いです。 その他にも、星空ガイドや旅行記を不定期に追加しています。

西日本の写真撮影スポット

鶴姫公園のゲート 私が住んでいる近畿地方では、紀伊半島方面が光害が少なく、星空が綺麗な場所としてよく知られています。

しかし、紀伊半島は山々が多く、視界が開けた観測場所はあまりありません。 地図を片手に実際に現地に訪れてみると、北極星が見えなかったりして、星空撮影には適さないことがよくあります。

そんな紀伊半島の中では、高野龍神スカイライン沿いにある鶴姫公園が、南の視界が良いので人気があります。 麓の橋本市から高野山までの山道が険しくて運転が大変ですが、大阪からも比較的アクセスしやすい場所です。 夏の天の川は特に綺麗に見えますから、夏の天の川が見頃を迎えるゴールデンウィークや、 夏休み前後の時期に訪れるのがお勧めです。

鶴姫公園は北方向が明るいため、北方向の星空を撮影するときには、峰山高原をはじめとした西の地域がお勧めです。

私は、北方向の星空を撮影するときには、岡山県の備前市に位置する八塔寺をよく利用しています。 南と東方向の夜空は、姫路や大阪方面の光害の影響が残りますが、天頂から北側の空は綺麗な星空が広がっています。 西明石天文同好会や岡山アストロクラブの方々もたくさん来られるので、仲間に入れていただいて、 ワイワイガヤガヤと楽しく写真撮影を楽しんでいます。

天体観測・星空ガイド

ラブジョイ彗星 季節が移り変わるように、見える星空も少しずつ変わっていきます。 冬でしたらオリオン座が南の空で煌々と輝いていますし、夏は雄大な天の川が南の地平線から天頂へと流れています。

また、しし座流星群やペルセウス流星群といった流星群も、毎年決まった時期に起こっています。 それ以外にも突発的に現れる彗星や、何年かに一回の日食や月食が天文ファンを楽しませてくれます。

2012年は、東京や大阪といった大都市圏で金環日食が観測できました。 金環日食の後も、金星の太陽面通過や木星食といった天文現象が見られましたので、 2012年は天文現象当たり年とも呼ばれました。

2013年にはパンスターズ彗星とアイソン彗星という明るい2大彗星が太陽に近づき、見頃を迎えました。 期待されていたアイソン彗星は、太陽接近時に消滅してしまいましたが、いろいろと話題を振りまいてくれた2大彗星でした。 長大な尾を伸ばす大彗星は、いつでも私たちを魅了してくれます。 いつかまた大彗星が地球に近づくのを楽しみにしています。

惑星の観察も忘れてはならない天体観測の一つです。 ほぼ毎年、木星や土星が地球に近づき、見頃を迎えます。 惑星が衝を迎える前後は、視直径が大きくなるので、小さな望遠鏡でも見やすくなります。 特に木星は縞模様の変化が興味深く、何度見ても見飽きない天体です。

火星は、地球のすぐ外側の軌道を回っていますが、地球に比べて小さく、直径が半分ほどしかありません。 そのため、地球と火星が近づく大接近のときでないと、表面を詳しく観測することができません。 火星は、2018年7月末に地球に大接近します。 火星は接近時とそれ以外の時期では、見掛けの大きさが大きく異なる天体です。 大接近するときは、忘れずに観望しておきたい天体です。

星空旅行記

写真撮影のため、飛行機に乗って遠くの地まで訪れると、心はほとんど旅行気分です。

夏の天の川の撮影で訪れた日本最南端の波照間島は、 本州から遠く離れているので、星空の撮影よりも観光旅行気分で訪れました。

テカポ湖の星空撮影旅行では、南十字星や日本から見えない南半球の星空を楽しめただけでなく、 ニュージーランドの美しい自然と触れあうことが出来ました。 テカポは自然環境が素晴らしく、心身共にリフレッシュできる場所でした。

観測スポット紹介の中では、そんな現地の様子も盛りだくさん詰め込んでいます。 天文ファン以外の方にも、星空旅行の様子を楽しんで頂ければ嬉しい限りです。

この他にも、沖縄旅行や讃岐うどん食べ歩きなど、純粋な旅行記も不定期で記載しています。 現地で役立つ情報などを盛り込んでいますので、ご旅行時の参考や、 お時間のあるときの気分転換などにご利用いただけたら幸いです。