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峰山高原 身近な星空

峰山高原と望遠鏡

峰山高原は、兵庫県のほぼ中央部にそびえる暁晴山の周りに位置する高原です。 この付近は標高1,000mと比較的高いので、低地よりも澄んだ綺麗な星空を見ることが出来ます。 大都市の光害が残るため最高の星空とは言えませんが、大阪方面からも比較的近いので、気軽に訪れることが出来る貴重な天体写真撮影・天体観測地です。


峰山高原へのアクセス

峰山高原は、兵庫県神河町(合併前は大河内町)の中にある高原です。 中国自動車道の福崎ICから、北西に50分ほど車で走ったところに位置しています。 福崎ICからは播但自動車道が北に伸びていますので、それを利用して神崎南ICで降りれば時間を節約できます。

神崎南ICからは「峰山高原リラクシア」の看板を目印に、西へと進んでいきます。 インターチェンジを降りてからは、所々に道路が細くなるところがありますが、ほとんどは2車線の広い道が続いています。 しばらく走っていくと、下の大きなリラクシアの立て看板が見えてきます。 この交差点を右に曲がって山道をしばらく走ると、目的地の峰山高原に到着です。

峰山高原リラクシアの看板


写真の撮影場所

峰山高原リラクシアのゲート 山道の終点には、ホテルリラクシアが建っています。右のゲートをくぐるとその敷地内へと入ります。 私が天体写真の撮影場所として利用しているのは、このゲートを入ってすぐ右にある一般用駐車場です。

この駐車場は、下の画像のようにとても広くて気持ちのよい場所です。視界は西方向に少し小高い山がありますが、 それ以外は良好です(ごく低空は木があるため少し遮られます)。 これほど広々とした撮影場所は、近郊ではなかなかないと思います。

なお、この駐車場を利用するに当たっては、前もってリラクシアホテルのフロントに連絡しておく必要があります。 すぐ北にリラクシアホテルがありますから、まずホテルまで行って一般駐車場で天体観測をしたい旨を伝えておきましょう。 天体観測にご理解がある場所なので、フロントマンさんは快く応じてくれると思います。 また、22時を過ぎるとゲートが閉められ、午前5時頃まで入出場できないようになりますのでご注意ください(フロントに言いに行けば開けてくれるそうですが)。

※ゲート前の一般駐車場は自由に利用できるようになりました。 ゲートも開放されるようになりましたので、いつでも入出場が可能です。 また、ホテル前の宿泊者専用駐車場に、24時間利用可能な公衆トイレが設置されています(2014年追記)。

峰山高原の一般用駐車場


リラクシアホテル

以前峰山高原には、峰山高原かんぽ総合レクセンターが建っていたのですが、それが廃業してしまい、その跡地に現在のリラクシアホテルが2005年開業しました。 まだ完成して新しいホテルですので、外観も美しく綺麗なホテルです。 峰山高原にせっかく訪れたのですから、リラクシアホテルにも是非立ち寄ってみましょう。 ホテル内にはレストランがある他、日帰り入浴なども利用できます。 もちろん宿泊も可能ですから、リラクシアホテルに宿泊してゆっくり星空を見るのもよいと思います。

ちなみに私は宿泊はしたことがありませんが、訪れたときには日帰り入浴と食事を利用しています。 お風呂はハーブ湯で気持ちがよいです。レストランの食事は普通に美味しいですが、全体的にお値段は高めでした。 高級感を出した綺麗なレストランですが、峰山高原の雰囲気からすると、もう少しカジュアルなレストランが合う気がする私です。

峰山高原リラクシアホテル


峰山高原の星空

峰山高原の星空は、国内一級品の星空が広がるしらびそ高原や鶴姫公園と比べると、やはり見劣りがしてしまいます。 これは大阪や神戸といった大都市部から近く、便利がよい撮影場所なので仕方がないところでしょう。

具体的には南方向には神戸や姫路の光害の影響があり、30度ほどは白っぽい空です。 また東方向にもうっすらと大阪方向の光害の影響が残ります。 それに比べると北の方向は良好ですが、リラクシアホテルの光が上空に漏れています。 特に風呂場付近から漏れる上空への光がきつく、夜空の一部をサーチライトのように照らしています。 上方向への光の照射は必要ないと思いますので、光の方向を変えるなどして光害を減らして欲しいものです。

そういうことを考えると、夜空が暗く写真撮影に向いているのは天頂から北よりの星空です。 特に北西方向は暗いので、その方向に撮りたい対象があれば峰山高原はベストな空となるでしょう。 もちろん明るいと言っても天の川はバッチリ見えますから、全方向で天体観測を楽しめます。 しらびそ高原などと比べると明るいということです。

午前0時を過ぎると光害も少し減って、ググッと夜空が暗くなり、星空の輝きが増します。 本格的に天体写真を楽しまれるなら、それからの時間を狙ってもよいでしょう。 ただしゲートは22時頃には閉まります。その点ご注意ください。

峰山高原の天の川


峰山高原の天候

峰山高原で撮ったNGC6496銀河 残念ながら峰山高原の天候は、私の訪れた限りではあまりよくありません。 この近辺で最も高い山に位置しているためでしょう、どこからともなく雲がよく沸いてきます。 大きな高気圧に覆われると安定して一晩中晴れていますが、雲が流れるような日はあまり晴れてくれません。 また冬場は降雪が多いため、一般駐車場は積雪で閉鎖されています。

比較的晴れやすいのが夏場から秋口にかけてです。この時はよく晴れるので、避暑地としてもよく利用しています。 上空の気流も山地としては比較的良好で、右のNGC6946銀河もこの場所で撮影したものです。 暑い夏に昼間は避暑地として、夜は天体観測地として利用するのもよいかもしれませんね。

ただどの撮影地でもそうですが、自分の出したゴミなどは持ち帰りましょう。 特にこの場所はリラクシアホテルの敷地内ですから、利用者のマナーが悪いと閉鎖にもなりかねません。 なんでもゲートが夜間閉鎖になったのは、一般駐車場で走り屋さんが夜中に走り回ったからだそうです。 貴重な天体観測地ですから、大切に利用していきたいですね。


峰山高原リゾート ホワイトピーク

2017年12月、峰山高原にスキー場がオープンしました。 峰山高原スキー場は、国内で最も新しいスキー場で、スキー場の新設は14年ぶりになるそうです。

スキーブームは去りましたが、最近は、昔、スキーブームを楽しんだ中高年スキーヤーが回帰してきています。 また、中国や台湾からスキーを楽しむ観光客も多くなってきており、 大阪や神戸からアクセスしやすい峰山高原は、立地条件としては良好でしょう。 峰山高原は標高も高く、冬場は積雪も多い場所なので、雪質も良さそうに思います。

峰山高原のスキー場

峰山高原には、いつも天体撮影でお世話になっているので、実際にスキーに一度訪れたことがあります。 新設されたセンターハウスは規模は小さいですが、内部は綺麗で清潔感がありました。 2階にはレストランがありますが、スキー場のゲレンデ食とは思えないほどメニューが豊富で美味しかったです。 レストランの他に、駐車場前の焼きたてピザもお勧めです。

肝心のゲレンデは、初級者コース中心といったレイアウトで、 スキーやスノーボードが初めての方は、安心して楽しめると思います。 一方、中級者以上の方は、途中から斜度が緩く、飽きてしまうように感じました。 どちらかというと、本格的にスキーを楽しむよりも、気軽にスキー気分を味わう場所ですね。

ところで、私が学生の頃、峰山高原に天体撮影に訪れたときに、 奥の山にリフトが掛けられていたのを見たことがあります。 昔もこの場所にスキー場があったのかもしれませんね。 リフトを見ると、なんだか懐かしく感じました。

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