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キヤノン EF-S 55-250mm F4-5.6 IS

キヤノンEF-S55-250mmF4-5.6ISレンズは、2007年の11月に発売開始したレンズで、約4段分の手ぶれ補正機能と コンパクトなボディで今、大変人気のあるレンズです。

キヤノンのデジタル一眼レフカメラ、EOSKissXシリーズともセット発売されているレンズで、価格が非常リーズナブル なのも大きな魅力の一つです。メーカー小売価格は45000円ですが、格安販売店では3万円台前半で販売されているようです。

キヤノン EF-S 55-250mm F4-5.6 IS

キヤノン EF-S55-250mmF4-5.6ISの印象

メーカーのスペックによれば、レンズ構成は10群12枚で重さは390g。UDガラスが一枚使われた約3倍の望遠ズームレンズです。 最新のIS機能(手ブレ機能)は、約4段分の手ぶれ補正機能を持っていて、通常撮影と流し撮り撮影をレンズが自動判別してくれる そうです。そのためなのか、EF70-200F4L IS USMレンズにあるような、手ぶれ補正モードの切り替えスイッチは、 ボディにはありません。

持った感じはLレンズズームに比べると非常に軽く、小さなEOSキスボディにもしっくりきます。また、AFはUSM(超音波モーター)では ありませんが、合焦動作も早くて快適でした。 タイムを測ったわけではありませんが、USMと変わりないスピードだと思います。

レンズの取り付け部分などは、プラスチックが多用されていて、Lレンズと比べてチープな感じはしてしまいます。しかし、外観さえ 気にしなければ、ズームリングの動作もスムーズでなかなか良さそうなレンズです。TIPAベストエントリーレンズ2008に 選ばれたのもうなずけました。


キヤノン EF-S55-250mmF4-5.6ISで撮った画像

キヤノン EF-S55-250mmF4-5.6ISで撮った画像

このキヤノンEF-S55-250mmF4-5.6ISレンズをキヤノンEOSKissX2に取り付けて、何枚か写真を撮らしてもらいましたので、 その画像を載せてみました。上がその全景写真です。焦点距離は200mmで撮影。フォーカスは中央の文字に合わせています。 もちろん画像はWeb用に縮小しています。

縮小画像だけだと何がなんだか全くわからないので、中央部のピクセル等倍画像も下に載せてみました。 撮影時のデーターは、デジカメのISO感度を400にして、IS機能を使って撮影したJPEG最高解像度画像です。シャッター速度は1/40秒、絞りはF5.6でした。

キヤノン EF-S55-250mmF4-5.6ISで撮った画像

ほんのわずかにブレているような気もしますが、木の木目までなかなかよく分解しています。 また、手ブレ補正機能をOFFにすると、下の画像のように写真がぶれて写ってしまいました。 この焦点距離になると、手ブレ補正機能は必須ですね。デジカメが高画素になるにつれて、よりIS機能が重要になってきたと 思います。

キヤノン EF-S55-250mmF4-5.6ISで撮った画像

ついでに人気の高い、EF70-200mmF4L USMレンズでも同じように撮らせていただきました。 下がその撮影した画像の中央部等倍画像です。撮影条件などは同じで、IS機能もONで撮影しています。

キヤノンEF70-200mmF4L USMで撮った画像

こうして見比べる限りでは、そんなに違いがわかりませんね。もっとも、EF70-200mmF4L USMはフルサイズCCDでも使えるレンズ ですし、星の撮影や逆光などの難しい条件などでは、大きく変わってくる可能性があります。また、開放F値が違うので、 そういった点でもEF70-200mmF4Lレンズの方が、いろいろな撮影の仕方を楽しめるとも言えます。


キヤノン EF-S55-250mmの星像

開放F値が5.6と暗いレンズですが、星を写すとどれくらいシャープに写るか興味があったのでデジタル一眼レフカメラを使って 星をテスト撮影してみました。撮影した画像を見てみると、思っていた以上に色収差は少なく、星の周りの色づきも気になりません。 レンズに使われているUDレンズが効果的に働いているのでしょう。

しかし、ピント合わせ中の星像の変化をライブビューで見ていると、焦点位置を境に縦に横にと星像が歪みます。天体望遠鏡でよく問題とされる アス(非点収差)のようなものがあるのかもしれません。

また、このレンズのピントリングはスカスカですので、手応えが少なくマニュアルでのピント合わせに苦労しました。パソコンとデジカメを繋いで ライブビューでパソコン側からピント送りもできますが、AFのギアの送りが大きいためなのか、ワンクリックしただけで大きく星が呆けてしま い、結局はライブビュー画像を見ながら手でピント調整するしかありませんでした。

下に撮影した画像を示します。撮影画像の中央部をピクセル等倍で載せました。上は開放F5.6で撮影した画像で、その下の画像は一段絞っ てF8で撮影した画像です(手ブレOFF,焦点距離200mm,EOSKissX3,ISO1600,赤道儀にて追尾)。

キヤノンEF-S55-250mmの星像F5.6

F5.6では色収差は目立たないものの、星像はほんの僅か歪んでいます。しかしF8まで絞ると十分シャープです。 星の撮影でF8という明るさは辛いですが、風景などの撮影には実用的な絞りでしょう。 こうしてみると、風景撮影などで十分絞って使える環境では、シャープな画像が得られるレンズだと思います。

キヤノンEF-S55-250mmの星像F8

コストパフォーマンスの高さが魅力

私が使ってみた印象では、キヤノンEF-S55-250mmF4-5.6ISは軽くて安く、旅行のスナップ撮影用に携行するにはよいレンズだと思いました。 キヤノンEOSキスシリーズとのダブルズームセットならかなりお買い得ですので、これからデジタル一眼レフカメラで 撮影する方には、一本持っておいて損はない望遠ズームレンズだと思います。

ポートレート撮影を楽しまれる方には、開放F値が明るい望遠ズームレンズの方が表現力があって面白いでしょう。 星雲や銀河を少し大きく撮ってみたいという用途にも、開放F値は4以上は欲しいところです。 そうした用途にEF-S55-250mmレンズは、辛いかもしれませんが、荷物をなるべく減らしたい海外旅行時の撮影記念などの用途なら これでよい結果を得られると思います。 デジタル一眼レフの撮影を始めて、これから望遠撮影を楽しみたい方や、海外旅行に行くときに一本忍ばせておく用途などに最適なレンズでしょう。

キヤノンEF-S55-250mmF4-5.6ISレンズ
キヤノンEF-S55-250mm

一般撮影用として人気の高い望遠ズームレンズです。このレビューにも載せましたが、描写力はかなりの ものです。手ぶれ機能も秀逸で価格以上の魅力を秘めたEF-Sレンズです。

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Canon EF Lレンズ 70-200mm F4L IS USM
CanonEF Lレンズ 70-200mm F4L IS USM

天体写真撮影用として人気のある望遠ズームレンズです。F2.8のタイプよりも色収差が少なくて描写がよいということで、 たくさんの方がデジタル一眼レフカメラと組み合わせて使用しています。価格もそれほど高くはないので、私もフルサイズデジカメ用に 購入を検討しているレンズです。

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