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デジカメの性能比較

天体撮影の分野では、デジタル一眼レフカメラが人気です。 このデジタル一眼レフカメラは、毎年、各メーカーから新機種が発表されています。 機種が多いため、発売から少し経つと、どのモデルが何万画素だったかということさえ忘れてしまうほどの頻度です。

自分の備忘録を兼ねて、 天文ファンに良く使用されているキヤノンとニコンのデジタル一眼レフカメラの性能を、 一覧にしてこちらにまとめました。 内容には間違いがないようにしていますが、勘違いなどありましたらお許しください。 何かの参考になれば幸いです。


キヤノンのデジタル一眼レフカメラ

キヤノンEOS80D 2015年2月、キヤノンは、有効画素数5000万画素を超える新型フルサイズ中級デジタル一眼レフカメラ「キヤノンEOS 5Ds」を発表しました。

キヤノンEOS5Dsの発表は、画素数ではニコンD800シリーズに差を開けられていましたので、 キヤノンユーザーにとっては朗報ではないでしょうか。 発表後に開催されたCP+2015会場では、キヤノンEOS5Dsの試写コーナーに長い列が出来るなど、 発売前から注目を集めていました。

一方、画素数よりも長時間ノイズが気になる天体写真ファンの間では、キヤノンEOS6Dが人気を集めています。 発売開始当初、キヤノンEOS6Dは主に星景写真の分野で使われていましたが、現在はフィルターを天文用に換装して、 星雲や星団を撮影しているハイアマチュアが多くなってきました。

キヤノンEOS6Dは、35ミリフルサイズカメラとしては、手頃の価格というのも魅力でしょう。 ところで、EOS6Dの発売開始は2012年の冬でしたので、そろそろキヤノンEOS6DMarkIIの発表が気になりだす頃です。

キヤノンはキヤノンEOS 5Dsと同時に、 エントリークラスのデジタル一眼「キャノンEOS8000D」と「キヤノンEOSKissX8i」を発表しています。 ノイズの発生量が少なければ、天体撮影の注目機種になると考えられています。

また、2016年春、動画機能を高めたキヤノンEOS80Dが発売開始されました。 AF機能や動画撮影機能が向上し、上位機種のEOS7DMarkIIにも負けない性能となっての登場です。 今まで、キヤノンの中級機はKissシリーズと比べられることも多く、 性能面で微妙な位置づけでしたが、EOS80Dの登場で、ハイアマチュアにも満足できる機種となったと思います。

デジカメCCDサイズ画素数連射性能 A/D変換最高常用感度液晶サイズ重さライブビュー発売開始時期
キャノンEOS1DXMarkIIフルサイズ2020万画素約14.0コマ/秒 14bitISO512003.2型1530g2016/4
キャノンEOS1DXフルサイズ1810万画素約14.0コマ/秒 14bitISO512003.2型1530g2012/6
キャノンEOS1DsMarkVフルサイズ2110万画素約5.0コマ/秒 14bitISO16003.0型1210g2007/11
キャノンEOS1DMarkVAPS-H1010万画素約10.0コマ/秒 14bitISO32003.0型1155g2007/5
キャノンEOS5DsRフルサイズ5060万画素約5コマ/秒 14bitISO64003.2型930g2015/6
キャノンEOS5Dsフルサイズ5060万画素約5コマ/秒 14bitISO64003.2型930g2015/6
キャノンEOS5DMarkIVフルサイズ3040万画素約7コマ/秒 14bitISO320003.2型890g2016/9
キャノンEOS5DMarkVフルサイズ2230万画素約6コマ/秒 14bitISO256003.2型950g2012/3
キャノンEOS5DMarkUフルサイズ2110万画素約3.9コマ/秒 14bitISO64003.0型810g2008/11
キャノンEOS5Dフルサイズ1280万画素約3.0コマ/秒 12bitISO16002.5型810g×2005/9
キャノンEOS6Dフルサイズ2020万画素約4.5コマ/秒 14bitISO256003.0型755g2012/11
キャノンEOS7DMarkIIAPS-C2020万画素約10コマ/秒 14bitISO160003.0型910g2014/10
キャノンEOS7DAPS-C1800万画素約8コマ/秒 14bitISO64003.0型820g2009/10
キャノンEOS80DAPS-C2420万画素約7コマ/秒 14bitISO160003.0型(バリタッチ)730g2016/3
キャノンEOS70DAPS-C2020万画素約7コマ/秒 14bitISO128003.0型(バリタッチ)755g2013/8
キャノンEOS60DaAPS-C1800万画素約5.3コマ/秒 14bitISO64003.0型(バリ)755g2012/4
キャノンEOS60DAPS-C1800万画素約5.3コマ/秒 14bitISO64003.0型(バリ)675g2010/9
キャノンEOS50DAPS-C1510万画素約6.3コマ/秒 14bitISO16003.0型730g2008/9
キャノンEOS40DAPS-C1010万画素約6.5コマ/秒 14bitISO8003.0型740g2007/8
キャノンEOS9000DAPS-C2420万画素約6コマ/秒 14bitISO256003.0(バリタッチ)540g2017/4
キャノンEOS8000DAPS-C2420万画素約5コマ/秒 14bitISO128003.0(バリタッチ)565g2015/4
キャノンEOSKissX8iAPS-C2420万画素約5コマ/秒 14bitISO128003.0(バリタッチ)555g2015/4
キャノンEOSKissX7APS-C1800万画素約4コマ/秒 14bitISO128003.0型(タッチパネル)407g2013/4
キャノンEOSKissX9iAPS-C2420万画素約6コマ/秒 14bitISO256003.0型(バリ・タッチ)532g2017/4
キャノンEOSKissX8iAPS-C2420万画素約5コマ/秒 14bitISO128003.0型(バリ・タッチ)555g2015/4
キャノンEOSKissX7iAPS-C1800万画素約5コマ/秒 14bitISO128003.0型(バリ・タッチ)580g2013/4
キャノンEOSKissX6iAPS-C1800万画素約5コマ/秒 14bitISO128003.0型(バリアングル)575g2012/6
キャノンEOSKissX5APS-C1800万画素約3.7コマ/秒 14bitISO64003.0型(バリアングル)515g2011/3
キャノンEOSKissX4APS-C1800万画素約3.7コマ/秒 14bitISO32003.0型475g2010/2
キャノンEOSKissX3APS-C1510万画素約3.4コマ/秒 14bitISO16003.0型475g2009/4
キャノンEOSKissX2APS-C1220万画素約3.5コマ/秒 14bitISO8003.0型475g2008/3
キャノンEOSKissDXAPS-C1010万画素約3.0コマ/秒 12bitISO4002.5型510g×2006/9
キャノンEOSKissDNAPS-C800万画素約3.0コマ/秒 12bitISO4001.8型485g×2005/3
キャノンEOSKissFAPS-C1010万画素約3.0コマ/秒 12bitISO8002.5型450g2008/6
キャノンEOS30DAPS-C820万画素約5.0コマ/秒 12bitISO4002.5型700g×2006/3
キャノンEOS20DaAPS-C820万画素約5.0コマ/秒 12bitISO4001.8型685g2005/2
キャノンEOS20DAPS-C820万画素約5.0コマ/秒 12bitISO4001.8型685g×2004/9

※旧モデルの常用感度は、簡単撮影ゾーンで設定できる最高感度を記載しています。
※カメラの重さは測定方法の変更等で変わっています。あくまで目安とお考えください。


ニコンのデジタル一眼レフカメラ

ニコンから、D800の後継機となる「ニコンD810」が2014年7月に発売開始されました。

ニコンD810は、D800で注目を集めた約3,630万画素の画素数はほぼ据え置いて、ローパスフィルターを外し、 より一層の高解像を狙ったモデルです。 また、ボディの形状にも改善が施され、ニコンD800と比べると、グリップ部分が握りやすく、 全体的にホールドし易くなって完成度が高まっています。

2015年2月、ニコンはニコンD810をベースとした天体撮影専用カメラ「ニコンD810A」を発表しました。 ニコンD810Aのセンサーには、赤い散光星雲が発するHα光を透過する天体撮影用フィルターが使われ、 通常機と比べて、Hαの感度は約4倍とニコンはアナウンスしています。 ニコンD810Aは、ニコン初めての天体撮影専用のデジタル一眼レフカメラです。

以前、キヤノンから天体撮影専用カメラが発売されていましたが、それらはAPS-Cサイズのセンサーが用いられていました。 従って、35ミリフルサイズのデジカメとしては、ニコンD810Aが初の天体撮影専用デジタル一眼となります。

また、フィルターだけが天体用に変更されたキヤノンEOS60Da等に比較して、 ニコンD810Aには、長時間露光マニュアルモードモードや、ライブビュー時最大約23倍の拡大表示等、 天体撮影に便利な機能が盛り込まれているのが特徴です。

販売価格が高いため、ニコンD810Aの発売当初はそれほど人気が出なかったようですが、 D810Aで撮影された高画素写真がネットや雑誌を賑わすにつれ、徐々に注目を集めています。 天体の撮影だけでなく、一般写真でも使える優れたホワイトバランスも評価されているようです。

デジカメCCDサイズ画素数連射性能A/D変換常用最高感度液晶サイズ重さライブビュー発売開始時期
ニコンD5フルサイズ2082万画素約12.0コマ/秒 14bitISO1024003.2型1415g2016/3
ニコンD4Sフルサイズ1623万画素約11.0コマ/秒 14bitISO256003.2型1350g2014/3
ニコンD4フルサイズ1620万画素約11.0コマ/秒 14bitISO128003.2型1340g2012/3
ニコンDfフルサイズ1625万画素約5.5コマ/秒 14bitISO128003.2型710g2013/11
ニコンD3Xフルサイズ2450万画素約5.0コマ/秒 14bitISO16003.0型1220g2008/12
ニコンD3Sフルサイズ1210万画素約11.0コマ/秒 14bitISO128003.0型1240g2009/11
ニコンD3フルサイズ1210万画素約9.0コマ/秒 14bitISO64003.0型1240g2007/11
ニコンD810Aフルサイズ3635万画素約6.0コマ/秒 14bitISO128003.2型980g2015/5
ニコンD810フルサイズ3635万画素約6.0コマ/秒 14bitISO128003.2型980g2014/7
ニコンD800フルサイズ3630万画素約4.0コマ/秒 14bitISO64003.2型1000g2012/3
ニコンD800Eフルサイズ3630万画素約4.0コマ/秒 14bitISO64003.2型1000g2012/3
ニコンD750フルサイズ2432万画素約6.5コマ/秒 14bitISO128003.2型(チルト)840g2014/9
ニコンD700フルサイズ1210万画素約5.0コマ/秒 14bitISO64003.0型995g2008/4
ニコンD610フルサイズ2426万画素約6コマ/秒 14bitISO64003.2型850g2013/10
ニコンD600フルサイズ2426万画素約5.5コマ/秒 14bitISO64003.2型850g2012/9
ニコンD7200APS-C2416万画素約7.0コマ/秒 14bitISO256003.2型765g2015/3
ニコンD7100APS-C2410万画素約6.0コマ/秒 14bitISO64003.2型765g2013/3
ニコンD7000APS-C1620万画素約6.0コマ/秒 14bitISO64003.0型780g2010/10
ニコンD500APS-C2088万画素約10コマ/秒 14bitISO512003.2型860g2016/3
ニコンD300APS-C1230万画素約6.0コマ/秒 14bitISO532003.0型825g2007/11
ニコンD90APS-C1230万画素約4.5コマ/秒 14bitISO32003.0型620g2008/9
ニコンD80APS-C1020万画素約3.0コマ/秒 12bitISO16002.5型585g×2006/9
ニコンD60APS-C1020万画素約3.0コマ/秒 12bitISO16002.5型495g×2008/2
ニコンD5600APS-C2416万画素約5コマ/秒 14bitISO256003.2型バリ465g2016/11
ニコンD5500APS-C2416万画素約5コマ/秒 14bitISO256003.2型バリ470g2015/2
ニコンD5300APS-C2416万画素約5コマ/秒 14bitISO128003.2型バリ530g2014/2
ニコンD5000APS-C1230万画素約4コマ/秒 14bitISO32002.7型バリ560g2009/5
ニコンD40APS-C610万画素約2.5コマ/秒 12bitISO16002.5型475g×2006/12
ニコンD70APS-C610万画素約3.0コマ/秒 12bitISO16001.8型595g×2004/3
ニコンD50APS-C610万画素約2.5コマ/秒 12bitISO16002.0型540g×2005/6
ニコンD3400APS-C2416万画素約5コマ/秒 14bitISO256003.0型445g2016/9
ニコンD3300APS-C2416万画素約5コマ/秒 14bitISO128003.0型460g2014/2

デジカメ雑感

こうしてデジカメの仕様を表にしてまとめてみると、 画素数と共に液晶モニターのサイズがどんどん大きく、高画素になっているのがわかります。

星空撮影時のピント合わせでは、ライブビュー機能を使って、モニターに写った星を拡大し、 ピントの良否を判断しますので、モニターの高解像度化は天体写真ファンにとってありがたい点です。

デジカメのRAW画像のビット数は、以前は12ビットでしたが、現在は14ビットが標準となっています。 冷却CCDカメラに使われている16ビットも、そのうちデジカメ標準になるのでしょうか。

ニコンD810のような3,000万画素オーバーの撮像素子で、A/D変換16ビットが一般的になれば、 画像ファイルは非常に大きくなり、パソコンのハードディスクがすぐに一杯になってしまいそうです。

キヤノンEOS6D
キヤノンEOS6D

2012年秋に発表されたのが、キヤノンのフルサイズデジタル一眼レフカメラ、キヤノンEOS6Dです。 画素数はEOS5DMarkIIやEOS5DMarkIIIよりも若干少ないものの、 高感度ノイズが大変少ないので、星景写真ファンに高い人気があります。

最近では、天体撮影用にフィルターを換装して、赤い星雲や銀河の撮影にもよく使われています。 キヤノンEOS5DMarkIIIと比較すると、販売価格もこなれていているのもEOS6Dの魅力です。 液晶モニターが固定式なのは残念ですが、現在、星空撮影に最も適したカメラの一つだと思います。

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ニコンD810A
ニコンD810A

ニコンD810Aは、2015年5月末に発売開始されたニコン初の天体撮影専用のデジタル一眼レフカメラです。 従来のメーカー純正モデルと比べて、赤い星雲の写り具合を改造機と同等程度まで高めており、 ハイアマチュアにも満足できる天体撮影用カメラに仕上がっています。

35ミリフルサイズセンサーが用いられたニコンD810がベース機となっているため、 価格が高いのは残念ですが、画素数が3630万画素と多く解像度が高いにもかかわらず、長時間ノイズが少ないのが魅力です。 また、天体撮影に便利な長時間撮影モードなどを備えています。 モニターは固定式ですが、長く愛用できるメーカー純正の天体用カメラだと思います。

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