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キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズのレビュー

キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズは、等倍撮影まで可能な中望遠マクロレンズです。 レンズのフォーカスがUSM駆動(超音波駆動)になったので、静かで素早いAF動作が可能になりました。 私はマクロ撮影目的ではなく、星空の撮影用としてこのキヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズを 購入しました。マクロレンズは一般レンズに比べ、性能が安定していて像がよいことが多いからです。

キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズ


キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズの概要と印象

このキヤノンEFマクロレンズ構成は8群12枚で重さは580g。持つとしっかりとした重さが伝わってくる レンズです。フォーカシングしても鏡筒の繰り出しがないため、マクロ撮影で使いやすいレンズです。 クローズアップ撮影時にレンズが繰り出してしまうと距離感が難しいですから、この点は マクロ撮影時には重要だと思います。

このキヤノンEF100mmマクロレンズには、ソフトケースとフードが付属してきます。 フードの内側は植毛紙が貼られていて、乱反射が少なそうです。こうしたフードは好感が持てます。 ニコンのレンズも見習って欲しいです。

このキヤノンEFレンズは、レンズ内超音波モーターが入ったモデルです。 無音で素早いAF動作が売りですが、マクロ撮影に使った印象はそれほど早いという感じはしませんでした。 マクロ撮影ではマニュアルフォーカスが使い易い気がします。 レンズのフィルター径は58ミリでした。


キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズの価格

このキヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズの定価は82,000円です。量販店での販売価格は6万円台 でよく売られています。キヤノンにはEF100mmF2USMというマクロでないレンズもありますが、こちらは 定価が7万円ほどです。それに比べると少し高くなっています。

このレンズをキヤノンEOS50Dを初めとしたAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラに使うと、35ミリフォーマットで 155ミリ程度の望遠レンズになってしまいます。 そうしたデジタル一眼レフカメラには、EFSレンズのキヤノンEF-S60mmF2.8マクロUSMが安くて お勧めだと思います。


キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズで撮った画像

このキヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズで撮ったクローズアップ画像を載せてみました。 使ったデジカメはキヤノンEOSKissDXで、絞り値はF3.2で撮影しています。 デジカメの設定はすべて標準です。パソコンでの画像処理は切り抜いただけです。 画像は中央部の切り抜き画像です。

キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズで撮った梅の花

マクロ撮影は専門ではないのでよくわかりませんが、呆け具合が綺麗だと思います。 参考までに下にピクセル等倍画像も載せてみます。

キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズのピクセル等倍画像


キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズの星像

このEFマクロレンズは、フルサイズ冷却CCDカメラのSTL11000Mを使ったモノクロ撮影用にと思って購入しました。 冷却CCDカメラはデジタル一眼レフカメラよりも解像度が高いので、レンズの性能にはよりシビアです。 今までいろいろなレンズで試写してきましたが、なかなか満足できる結果が出ませんでした。 そこで今回マクロレンズを購入し、撮影に使って見ることにしました。

キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズとこのカメラで撮影した、オリオン座のモノクロ写真を下に載せました。 絞りは開放です。冷却CCDの画像はそのままだと見づらいので、分かりやすいように ノイズ除去と周辺減光補正(フラット補正)等を行っています。

キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズで撮った星

オリオン座の三ツ星部分です。よく見るとうっすらバーナードループも写っています。 星像は極めてシャープでマクロレンズの優秀さがわかります。一般撮影用のレンズとは明らかに違います。 大きな画像ではわかりづらいので、中央部のピクセル等倍画像も見てみましょう。

キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズで撮った中央部等倍

この画像を見て頂くとわかりますが恒星像はほぼ真円で綺麗です。 カメラレンズで星を写したことがない方にはわかりづらいですが、なかなかこうは綺麗に写らないものです。 次は画面左上のピクセル等倍画像を載せてみました。

キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズで撮った端の星

端の方は収差で星が三角形になってしまっていますが、気になるほどではありません。 もし気になるのなら、レンズを一段絞って使うと改善すると思います。開放からでもほぼ画面全体によいピントを 結んでくれるキヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズです。


キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMレンズを使ってみて

上の画像からもわかりますが、やはりマクロレンズは星像が段違いに良かったです。 冷却CCDカメラでこのぐらいの収差ですから、フルサイズのデジタル一眼レフカメラなら全く気にな らないほどでしょう。全面にシャープな星像を結んでくれるのではないでしょうか。

ただし、今回の場合はHαフィルターを使ったモノクロ撮影です。 可視光の光での撮影ではありませんので、デジカメでこのマクロレンズを使うと色収差やその他の収差が 目立ってくるかもしれません。その点は気をつける必要があります。

でもこのキヤノンEF100mmF2.8マクロUSMは、魅力的なレンズです。 改造デジタル一眼レフカメラでもHα撮影が流行っていますので、そうした用途に使ってみるのも 面白いレンズだと思います。私もこのレンズと組み合わせて、淡い星雲を撮影していこうと思っています。

キヤノンEF100mmF2.8マクロUSMのスペック

名称 キヤノンEF100mmF2.8マクロUSM
レンズ構成 8群12枚
最大撮影倍率 1倍
撮影距離範囲 0.31m〜無限遠
重量 580g
キヤノンEF100mm F2.8L マクロ IS USMレンズ
キヤノンEF100mm F2.8L マクロ IS USM

キヤノンEF100mm F2.8L マクロ IS USMレンズは、天体撮影に人気があるレンズです。 このレビューを書いた時は、まだ発売されていなかったキヤノンのマクロレンズで、 UDレンズが用いられているので、上の100ミリF2.8マクロと比べて、色収差が一層少なくなっています。

ある天文ショップでは、このレンズ専用に開発された、固定バンドやピント微動マウントまで発売されていて、 このレンズの人気の高さがうかがい知れます。 天体撮影用に手頃な中望遠レンズを探している方にとって、一つのベストチョイスレンズと言えるのではないでしょうか。

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