や座 Sagitta

や座の写真 や座は、8月下旬の夜8時頃、南の空高くに見える星座です。 夏の大三角形の中に位置しており、細長い「Y」のような形をしている星座です。

や座は全天で3番目に小さな星座ですが、4つの星が小さくまとまった形をしているので、 夜空で目立ち、覚えやすい星座です。 すぐ近くに、わし座のα星アルタイルが輝いているので、それを目印にして探すとわかりやすいでしょう。

や座の形は、その名の通り、弓矢で用いる矢にそっくりです。 や座の成り立ちには諸説ありますが、愛の神エロスが所持していた金の矢が天に昇ったものと言われています。


ギリシア神話でのや座

ギリシア神話の世界では、や座は、愛の神エロスが携えていた矢が星座になったものと言われています。 エロスは、キューピットの名前でもお馴染みの神様です。

エロスは、美の女神アプロディテの子供のように描かれることが多い神様ですが、 ヘシオドスの物語では、エロスはガイアと同じく、原始の神の一人でした。

しかし、その後の作家の物語では、アプロディテとの結びつきが強くなり、 アプロディテの子供とする定義が広まりました。 現在の星座とギリシア神話の本では、エロスは、 軍神アレスとアプロディテの子供として紹介していることが多いようです。

エロスの移り変わりは、絵画などでも確認することができます。

古い時代に書かれた絵画や彫刻を見ると、エロスは美しい青年の姿で描かれています。 しかし、時代が進むにつれてエロスの姿は幼児化し、ルネサンス期になると、天使のような赤ん坊として描かれています。 また同時に性格も移り変わり、現在では「気まぐれでいたずら好きな子供」と紹介されることが多くなっています。


や座の主な星

シャム

シャムは、や座のα星で、4等級の星です。 や座の中で最も明るいのはγ星で、3等級の明るさがあります。


双眼鏡や天体望遠鏡で見るや座

球状星団M71

や座は小さな星座ですが、メシエ天体が星座内に一つ存在しています。 球状星団M71がそれで、双眼鏡で観察すると、微恒星が集まった姿を確認できます。 M71は、星の集中度が低い球状星団ですので、低倍率で観望した方が楽しめる天体です。

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