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撮影機材と天体望遠鏡

私が天体写真の撮影に使用している機材を、一覧で掲載しているページです。 以下には、現在使用している撮影機材の写真と、簡単な使用感を簡単にまとめています。 左のリンクからは、それぞれの撮影機材の使用レビューを詳しくご覧いただけますので、 各機材ごとのページも是非ご覧ください。

ビクセン FL55SS 望遠鏡

ビクセンFL55SSは、2018年7月に発売開始された天体望遠鏡です。 オプションのレデューサーレンズを使うと焦点距離が230mm程度になるので、 望遠レンズの代わりに広がった星雲の撮影用として使用しています。

ビクセン FL55SS

ビクセンFL55SSは、有効口径55mmのコンパクトな望遠鏡ですが、 対物レンズにフローライトレンズを採用しており、小さいながら高性能な天体望遠鏡です。 高倍率アイピースで星像を実際に確認すると、シャープな星像に驚かされます。

FL55SSには、天体撮影用のオプションとして、フラットナーレンズとレデューサーレンズが用意されており、 撮影用の鏡筒としても高い性能を発揮してくれます。 ポータブル赤道儀に載せて、手軽に星雲の撮影を楽しむ用途にも適していた機材です。 ビクセンFL55SSで撮影した「M78 と バーナードループ」の写真をご覧ください。

タカハシ FC-76D 望遠鏡

タカハシFC-76Dは、フローライトガラスを使った2枚玉アポクロマート屈折式天体望遠鏡です。 FC-76Dは、大きさと性能のバランスが良く、ナナロクと呼ばれて親しまれたFC-76のリニューアルモデルです。

タカハシ FC-76D

手軽に持ち運べて使いやすいので、主に自宅での気軽な月面観望に使用していますが、 天体撮影用のフラットナーレンズとレデューサーレンズもオプション設定されているので、 本格的な天体撮影にも使用できます。

鏡筒を分割できるモデル(FC-76DCU)もあり、カメラバックに入れて航空機内にも持ち込み可能です。 鏡筒分割モデルは、皆既日食撮影などで、海外に遠征する天文ファンからも人気があります。

ビクセン VSD100 F3.8望遠鏡

ビクセン VSD100 F3.8は、2013年11月末に発売された天体望遠鏡です。 開放F値が3.8と明るく、広写野を得られるので、淡い星雲の撮影用として使用しています。

ビクセンVSD100 F3.8

VSD100は、一般的な天体望遠鏡と異なり、天体撮影専用として開発された望遠鏡です。 鏡筒は短くてコンパクトな上、接眼部のピント機構には、直進ヘリコイド式が採用されているため、 大口径の望遠レンズのような外観をしています。

VSD100は、645判をカバーする広いイメージサークルが魅力の光学系です。 レデューサーを使用すると、イメージサークルは狭くなりますが、F3まで明るくなり、 淡い星雲を短時間で捉えることができ重宝しています。 この望遠鏡で撮影した「アンタレス付近のカラフルな写真」をご覧ください。

タカハシMewlon-250CRS

タカハシMewlon-250CRSは、口径25センチの天体望遠鏡です。 遥か遠くの宇宙で輝く系外銀河の撮影や、惑星の撮影用として使用しています。

タカハシMewlon-250CRS

Mewlon-250CRSは、ドールカーカム式の光学系に補正レンズを追加して、コマ収差を改善した天体撮影用の天体望遠鏡です。 補正レンズのお陰で、35ミリフルサイズでも満足できる星像を全体に結びます。 レデューサーやエクステンダーも用意されているので、いろいろな被写体の撮影に対応できるのが魅力です。

撮影性能だけでなく、眼視性能も優れた望遠鏡で、高性能アイピースと組み合わせると写野全体にシャープな像を結んでくれます。 中心のシャープさを生かした惑星観望にも適しています。 重量も25センチクラスとしては軽いので、観望から撮影までいろいろな場面で活用している機材です。 この望遠鏡で撮影したNGC3521銀河の写真をご覧ください。

タカハシTOA-130とNJPTemma2赤道儀

フルサイズ冷却CCDと組み合わせた撮影によく使用しているのが、タカハシのTOA130屈折望遠鏡です。

タカハシTOA130SとNJP赤道儀

TOA130は屈折望遠鏡と思えないほどのシャープな像を結び、レデューサーを使うとF6と明るくなるので撮影に重宝しています。 13センチという口径の割には大きく重い鏡筒ですが、いつも安定して撮影できる素晴らしい光学系です。

私は接眼部分が細いTOA130S鏡筒を使用していますが、 フルサイズCCDでもなんとかケラレなく撮影できています。 このTOA130望遠鏡は、眼視での観望用途としても素晴らしい性能を発揮してくれるので「一台だけ買うならどれ?」と言われたら この天体望遠鏡を選ぶと思います。

この組み合わせで撮影したアンドロメダ大銀河の写真は、海外の有名な サイトThe Universe Todayで紹介されました。

タカハシε180EDとNJPTemma2赤道儀

広写野用の撮影機材として手に入れたのがタカハシε180EDです。

タカハシε160とEM200赤道儀

明るさがF2.8と以前のε160以上に明るいので、撮影時間が短縮できるのが利点です。 前作に比べてスパイダー回りの構造がしっかりしているので、光軸がよりずれにくくなっています。 しかしそれでも光軸に大変シビアには変わりなく、 重い冷却CCDカメラを取り付けるときには、 撮影前に平面性のチェックなどをする必要があります。

この組み合わせで撮影したIC1396の作品は、 この明るい望遠鏡ならでは柔らかい星雲の描写で、隅々までシャープな星像を結んでくれた写真の一つです。

タカハシμ300とペンタックスMS5赤道儀

惑星撮影と系外銀河撮影に使っている撮影機材が、タカハシのミューロン300天体望遠鏡です

タカハシミューロン300とMS5赤道儀

「ドールカーカム」と呼ばれるカセグレン式を簡易にした光学系を持つ天体望遠鏡で、中心部の星像は素晴らしくシャープです。 惑星観望や撮影には最適の天体望遠鏡の一つだと思います。

レデューサーを使うとF9と比較的明るくなるので、小さな系外銀河撮影にも使用しています。 周辺部は少しコマ収差で星像が伸びますが、素晴らしい写りに満足して います。冷却CCDカメラST2000XM、補償光学AO7と組み合わせて撮影した「NGC6946」と 「NGC7331」は、私の中でもお気に入りの作品です。

タカハシBRC250カーボン鏡筒

天文台で使われるリーッチクレチャン光学系に、べーカー形式を取り入れた明るい撮影用望遠鏡がタカハシのBRC250です。

タカハシBRC250とMS5赤道儀

この望遠鏡の鏡筒はカーボンで作られていて、温度変化に強い構造になっています。ですのである程度温度が変わっても、 ピント位置が変わらず、撮影には大変重宝しています。

F5と明るくデジタル機材での撮影には最適なのですが、高次非球面鏡を使用しているので光軸ズレに非常シビア なのが厄介です。しかし、しっかり調整すればすばらしい像を結んでくれます。
この望遠鏡とST2000XMカメラで撮影した「vdB142」は、 この望遠鏡の底力が感じられる作品の一つです。
※機材整理のため手放しました

タカハシMT-200反射望遠鏡

クラシカルなニュートン式反射望遠鏡のタカハシMT200です。

タカハシMT200とMS5赤道儀

鏡筒色が古いタイプの望遠鏡ですが、鏡面精度が素晴らしいようで、非常にシャープな像を結びます。その像を生かした惑星観望としてだけでなく、系外銀河 撮影にも最適な望遠鏡と思います。

癖のないニュートン式は、鏡面清掃や光軸合わせも容易で、安定した結果を生み出してくれます。私の持っている機材の中で、最 もミスが少ない望遠鏡で銀河M106回転花火銀河M83を代表とする数々の名作品 を生み出してくれました。中でもこの望遠鏡で撮った「M101銀河」の写真は 大変高い評価をいただいた作品です。

ビクセンED103SとSXD赤道儀

ビクセンのアポクロマート屈折望遠鏡、ビクセンED103SとSXD赤道儀のセットです。

ビクセンED103SとSXD赤道儀

ED103S天体望遠鏡は、他社の同サイズの製品と比べて軽く、女性でも持ち運びしやすい鏡筒です。 主に観望用として手に入れたのですが、色収差も少ないので、天体写真撮影にも使用するようになりました。 コンパクトなSXD赤道儀と組み合わせて、今後の活躍が楽しみな機材です。

この組み合わせのファーストライト「ペリカン星雲」の天 体写真は、SXD赤道儀の安定したガイド性能を示してくれました。 Hα光以外の撮影で、どういう星像を見せてくれるのかが今から楽しみです。

miniBORG45EDとタカハシP2赤道儀

コンパクトなEDアポで天体写真ファンに人気なのがミニBORG45EDです。

miniBORG45EDとタカハシP2赤道儀

ファインダーよりも小さい45mmという口径ですが、無理のないF値のためか、とてもシャープな像を結んでくれます。 同じBORG製の7885レデューサーと天体用に改造したニコンD50デジタル一眼レフカメラで手軽に撮影を楽しんでいます。

小さくて軽いのでどこにでもバックに忍ばせていける天体望遠鏡です。野鳥撮影にも人気のようで幅広い方に使われている天体望遠鏡の一つです。
この組み合わせで撮影した「アンタレス付近」の写真は、 月刊天文ガイド誌にも入選し、この天体望遠鏡の実力を示してくれた作品です。

タカハシε160とEM200Temma2赤道儀

使用頻度が一番高い望遠鏡は下のタカハシε160です。

タカハシε160とEM200赤道儀

この天体望遠鏡は2004年の限定再生産時に購入したもので、珍しい白色の鏡筒色を しています。 この望遠鏡とST2000XMを組み合わせて撮影し た最初の作品「コーン星雲」が、天文ガイド最 優秀作品となったのはとてもいい思い出です。

それ以来、この機材の組み合わせは私の中でも一番の お気に入りでNGC6559付近を初め、多く の作品を残してきました。F3.3という使いやすい明るさが、デジタル一眼レフカメラを初めとしたデジタル機材に は最適の望遠鏡だと思います。
※2007年機材整理のため手放しました

タカハシMT-160とEM200赤道儀

タカハシMT160とEM200赤道儀 長い間愛用してきた、高橋製作所のMT160反射天体望遠鏡とEM200B赤道儀です。 仕事が忙しく、遠征撮影に出かけられなかった頃も、この組み合わせで月や惑星をよく観望していました。 私が愛用した天体望遠鏡の中でも、思い出が詰まった機材の一つです。

今は友人に譲ってしまいましたが、十分現役で使える性能を持った天体望遠鏡です。 大きさも、口径が16センチで明るさがF6と、ちょうど手頃で、使い勝手がよい望遠鏡でした。

星像も素晴らしく、観望でも撮影でも楽しめた天体望遠鏡です。 優れた反射望遠鏡は、どんな用途でも使える好例ではないでしょうか。 製造が中止されて長い月日が経ちましたが、今でも愛用している天文ファンも多い機材です。 この望遠鏡で撮影した火星の写真もご覧下さい。
※MT-160は機材整理のため手放しました

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