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ミニボーグ45ED天体望遠鏡の使用感

ミニボーグ45ED天体望遠鏡は、口径が45mmのとてもコンパクトな天体望遠鏡です。 5センチのファインダーよりも口径が小さく、重さも350グラムほどなので、どこでも持って行ける手軽な天体望遠鏡です。

ミニボーグ45ED天体望遠鏡

miniBORG45EDの概要

ミニボーグ45ED天体望遠鏡は2003年に登場した望遠鏡で、口径は45mmと小さいのですが、対物レンズにEDレンズを使った アポクロマート屈折望遠鏡です。 レンズの口径は前記した通り、45mmで焦点距離は300mmです。明るさはF6.6と無理のない設計ですので、 色収差もよく押さえ込まれています。

この望遠鏡はどちらかと言えば、天体写真向けの望遠鏡で、観望用にはあまりお勧めできない鏡筒です。 と言うのも、観望でよく見る月や惑星には、やはりある程度の口径が必要だからです。 土星や月などの観望用には、口径8センチ程度の天体望遠鏡がお勧めだと思います。

※現在は対物レンズにエコガラスを使った、ミニボーグ45EDUにモデルチェンジしています。


小さいけど高性能

M8とM20 ミニボーグ45EDは、デジタル一眼レフカメラを使って星を撮影する天体写真ファンに大変人気があります。 カメラレンズを使った天体写真撮影では起こりがちな青ハロ色収差や、像面湾曲が少ないからでしょう。 特にレデューサーと組み合わせての撮影によく使われている光学系です。

実際にレデューサー(7885)と組み合わせて撮影してみるとわかりますが、周辺星像は十分満足できるもので、画面全体に渡って 星像がシャープです。また周辺光量もあるので、写野を拡がるためのモザイク合成処理も行いやすいでしょう。

右上の写真が、このminiBORG望遠鏡とニコンD50カメラで撮影した写真です。画像をクリックするとギャラリーに 展示している大きな画像にジャンプしますのでご覧ください。 小型赤道儀に載せてのノータッチガイドで撮影しましたから、撮影には特殊なテクニックは必要なく、 気楽に撮影できる組み合わせです。


パーツの組み合わせはややこしい

ミニボーグ45ED BORGのよいところは、豊富なアクセサリーを組み合わせて、自分だけの天体望遠鏡を作れることです。 他のメーカーの天体望遠鏡にも汎用性があるので、BORGパーツはベテラン天文ファンにも重宝されています。

その一方で、初心者の方にはわかりづらいという面はぬぐいきれません。 ミニボーグ45ED本体のみを買っても、ピントを合わせるためのパーツが足りず、星にピントを合わせることさえできないことが起こりえます。 初心者の天体写真ファンに「筒外焦点距離が長いのでパーツは・・・」と説明しても、理解できないのは当然でしょう。 ですので、初めてBORG製品を購入するときには注意が必要です。

購入時に一番大切なのは、このミニボーグを使って何がしたいかということです。目的を絞るというわけです。 そうすれば自ずとそのために必要なパーツがわかってきます。 それからシステムチャートなりを見て、自分だけのミニボーグを組み立てていきましょう。

ここでもう一つ注意したいのは、パーツをいろいろと足していくと結構な金額になってしまうことです。 本体は安いのに・・・ということになりますから、専門の知識に長けた天体望遠鏡の販売店などで、パーツと使用目的を 相談しながら買うのがお勧めです。


野鳥などのデジスコ撮影にも大人気

チューリップの写真 BORGの天体望遠鏡は、天体写真以外の野鳥撮影用としても最近人気があるようです。 テレコンバーターとデジカメを組み合わせて、野鳥の撮影を楽しまれている方も多いそうです。

野鳥などの撮影と言えば、従来は高価な超望遠レンズを使ったものが主流でした。そこからフィールドスコープと コンパクトデジカメを使ったデジスコが流行し、最近はこうして天体望遠鏡を使う方も増えているようです。

考えてみれば、天体望遠鏡は高倍率で月や惑星を覗いても十分シャープに見えるように設計、製造されいています。 そのため余計なレンズはなくして構造をシンプルにし、コントラストの高い像を得られるようになっています。 そう考えれば、より解像度の高い超望遠の写真を求めていけば、天体望遠鏡に行き着くのは自然な流れなのかもしれません。 もっとも、フォーカスはマニュアルになりますし、使い勝手は悪くなります。しかしこのミニボーグ45EDなら、コンパクトで 直進ヘリコイドも使用できるので、カメラレンズに似た使い心地でしょう。

私もこのミニボーグ45EDを使って、花の写真を早速撮ってみました。それが左上の写真です(画像をクリックすると ギャラリーの大きな画像にリンクします)。

こういった圧縮効果を活かした写真は、今までは望遠レンズを使って撮影していた世界ですが、この望遠鏡を使った 写真は抜けが良く、花が生き生きと写る印象を受けました。 また、ボケの味も綺麗で好感がもてます。こうした用途にも使い道が広がる望遠鏡です。

ミニBORG45EDのスペック

ミニBORG45EDIIの仕様を以下に示します。

名称 ミニボーグ45EDII
有効口径 45mm
焦点距離 325mm
口径比 1:7.2
鏡筒径 60mm
鏡筒全長 168mm-215mm
重量 330g

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