vdB142 in IC1396, 象の鼻

vdB142 in IC1396

vdB142

Takayuki Yoshida

vdB142、象の鼻

vdB142は、IC1396の中の一部で、複雑な色と形が魅力的な部分です。 IC1396は、晩夏から秋頃に撮影適期になる散光星雲で、ケフェウス座の中に存在しています。 IC1396は大きな星雲なのですが、全体的に淡く、肉眼では見ることができませんが、 写真写りは比較的良く、天体写真ファンのターゲットとして人気があります。

vdB142は淡いため、立体的に写すのは難しい星雲ですが、その特徴的な形から「象の鼻」とも呼ばれて海外では大変人気のある星雲です。 上の写真からは、右から延びる複雑な形をした星雲が、赤い散光星雲に背後から照りかえされて輝いていることがわかります。 じっと見ていると、まるで生き物が赤い星雲の中でウネウネと動いているようにも見えてきます。宇宙の神秘を感じさせてくれる写真です。


Imaging information

撮影機材: タカハシBRC250,タカハシEM200赤道儀

使用カメラ: SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:15分×10, RGB:各10分×3

画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS

撮影場所: 奈良県大塔村,2005年撮影

天文ガイド入選作品