さいだん座 Ara
さいだん座は夏の頃にさそり座の下で輝く星座で、日本からは南中高度が低いために見づらい星座です。 小さな星座のためそれほど目立ちませんが、古代ギリシアの時から知られていた星座です。
さいだん座の「さいだん」とは、神々に犠牲を捧げるための祭壇のことであり、 星座絵では火が掲げられた祭壇の絵がしばしば描かれています。
ギリシア神話でのさいだん座
ギリシア時代から伝わっている星座ですが、さいだん座が登場する神話は特にないようです。 しかし、ギリシアの詩人アトラスは、この祭壇について自分の書物の中に触れており、 このころからよく知られた星座であったと考えられています。
さいだん座の主な星
さいだん座の最も明るい星は3等星と暗く、固有名がついた星もありません。
双眼鏡や天体望遠鏡で見るさいだん座
NGC6397
NGC6397は球状星団で、地球に最も近い球状星団と言われています。 明るさが6等星と球状星団にしては明るい方なので、肉眼でもぼんやりと見ることが出来ます。 天体望遠鏡を使うと、星が集まった様子がよくわかります。