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Seestar 天体写真ギャラリー

ZWO社のスマート望遠鏡、Seestar S50を使用して撮影した、系外銀河や星雲星団の天体写真を展示しています。 サムネイル画像または作品名をクリックすると、大きな星や宇宙の写真と共に説明文が表示されます。

作品名の下に、スタック時間と撮影地を表示しています。 都市部とは、2等星がやっと見える星空環境で撮影した写真です。一方、山間部とは星空が良く見える場所で撮影した画像です。

掲載写真は、Seestar本体に保存されたfits形式の画像をパソコンに転送し、ステライメージ9で画像処理した写真です。 画像はスタック後のデータを使用し、画像処理はコントラスト強調とカラーバランス、彩度調整等、基本的な処理に留めました。

なお、Seestarは経緯台のため、写真の上は天の北極とは合っていません。 また、構図の関係上、上下左右を若干トリミングしていることもありますので、ご了承ください。

M101銀河 M101銀河
2時間スタック、山間部にて撮影
M106銀河 M106銀河
4時間スタック、山間部にて撮影
M81銀河 M81銀河
1時間スタック、山間部にて撮影
馬頭星雲 馬頭星雲
2時間30分スタック、山間部にて撮影
アンドロメダ銀河 アンドロメダ銀河
30分スタック、山間部にて撮影
網状星雲 網状星雲
30分スタック、都市部にて撮影
亜鈴状星雲 M27 亜鈴状星雲 M27
25分スタック、山間部にて撮影
球状星団 M13 球状星団 M13
30分スタック、都市部にて撮影

スマート望遠鏡のよもやま話

スマート望遠鏡とは、天体望遠鏡や架台、天体用CMOSカメラが一体になったオールインワン型の望遠鏡のことです。 主にWifiを使ってスマートフォンやタブレットから操作を行ない、天体撮影や観望を気軽に楽しめる新世代の機材です。

スマート望遠鏡を世に広めたのは、2020年頃に登場したユニステラ社のeVscope天体望遠鏡(現在は後継機のeVscope2が発売中)でしょう。 望遠鏡内に配置されたCMOSカメラで天体からの光を集め、電子ビューファインダーで天体観望を楽しむ機材です。 従来の光学天体望遠鏡ではわからなかった、星雲の色がはっきりと見えるのが話題になり、注目を集めました。

2023年、サイトロンジャパンからVespera、ZWO社からSeestar S50が発売開始されました。 eVscopeと異なり、電子ビューファインダーは搭載されていませんが、 価格がeVscopeと比べて手頃で、発表された時から天文ファンに注目されました。 特にSeestarは人気があり、発売開始後、スマート望遠鏡のユーザーが一気に増えています。

スマート望遠鏡の登場と共に、天体撮影の楽しみ方が更に広まったように感じます。 望遠鏡一式を星空の綺麗な場所に運んで撮影や観望を楽しむ遠征スタイル。小型機材でリアル感を楽しむ電視観望。 超長時間露光でクオリティ重視のリモート天文台。 それらに加えてスマート望遠鏡が加わり、自分のスタイルに合わせて天体撮影機材を選んで楽しめる時代になりました。

参考:「初めての電視観望」ページへ