木星の写真 2020年シーズン

太陽系最大の惑星で、縞模様が魅力的な木星の写真を展示しているページです。 このページには、2020年に撮影した画像を載せています。他の惑星ギャラリーへは左のリンクをご利用ください。

木星の写真 2020年8月20日(21時34分(JST))

木星の写真

連日35度を越す猛暑が続いています。 Windyの予報では、ジェット気流が蛇行しているので、気流が落ち着きそうですが、 実際は、日中暖められた建物や空気が作り出す乱気流の影響で、木星を観望しても絶えず揺れています。

木星面に写っている黒い点のは、木星第一衛星のイオの影です。 イオは、ガリレオ衛星の中で、最も内側を公転する衛星で、太陽系の中で4番目に大きな衛星です。

撮影機材
タカハシ μ-300CR望遠鏡
ヘラクレス赤道儀にて追尾
タカハシ バリエクステンダーにて焦点像を拡大
カメラ:ZWO社CMOSカメラ ASI290MM、ASI224MC にて撮影(IR/UVカットフィルター使用)
ZWO ADC 1.25”大気分散補正プリズム使用
Autostakkert2!、WinJUPOS、Registax6、StellaImage8、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:3/5、透明度:2/5、兵庫県宝塚市にて撮影

木星の写真 2020年8月16日(20時10分(JST))

木星の写真

天文薄明が終わった直後に撮影した木星の写真です。 8月13日と比べると気流が悪く、アイピースの視界の中に見た木星は、輪郭がかなり揺れていました。

L画像をモノクロCMOS動画カメラで、RGB画像はカラーCMOSカメラで撮影して、LRGBカラー合成で仕上げた写真です。 シーズン終盤ですが、気流の落ち着いた日が到来してほしいですね。

撮影機材
タカハシ μ-300CR望遠鏡
ヘラクレス赤道儀にて追尾
タカハシ バリエクステンダーにて焦点像を拡大
カメラ:ZWO社CMOSカメラ ASI290MM、ASI224MC にて撮影(IR/UVカットフィルター使用)
ZWO ADC 1.25”大気分散補正プリズム使用
Autostakkert2!、WinJUPOS、Registax6、StellaImage8、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:3/5、透明度:3/5、兵庫県宝塚市にて撮影

木星の写真 2020年8月13日(21時54分(JST))

木星の写真

下と同じ夜にモノクロCMOS動画カメラで撮影して、LRGBカラー合成で仕上げた写真です。 高解像度のモノクロセンサーのお陰で、更に詳細が写りました。 今回はあまり模様を強調せず、自然な雰囲気で仕上げてみました。

別ページに掲載した、サイズの大きな木星の写真も是非ご覧ください。

撮影機材
タカハシ μ-300CR望遠鏡
ヘラクレス赤道儀にて追尾
タカハシ バリエクステンダーにて焦点像を拡大
カメラ:ZWO社CMOSカメラ ASI290MM、ASI224MC にて撮影(IR/UVカットフィルター使用)
ZWO ADC 1.25”大気分散補正プリズム使用
Autostakkert2!、WinJUPOS、Registax6、StellaImage8、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:4/5、透明度:4/5、兵庫県宝塚市にて撮影

木星の写真 2020年8月13日(21時32分(JST))

木星の写真

日中、気温が35度を越す猛烈な暑さが続いている影響と思いますが、 夜になると、空に雲が広がることが多く、この日も雲間からの撮影になりました。

木星を雲間から確認できた時は、大赤斑が、ちょうど木星の真ん中を横切る時間帯だったので、 大赤斑が木星の目玉のように写りました。

300倍程度の倍率で木星を観望すると、木星の輪郭は、ブルブルと揺れていましたが、 大赤斑や縞模様は良く見えました。 眼視では、前回と比べて気流が明らかに良くは感じられませんでしたが、Registaxで強調すると、 縞模様の詳細が画面に表れました。 強風で機材が揺れなかったのが幸したのでしょう。

撮影機材は、前回に引き続き、タカハシ μ-300を用いました。 焦点像の拡大には、前回同様、バリエクステンダーを使用しています。 バリエクステンダーは、バリチューブの数によって、自由に倍率を変えられるので便利に感じています。 像も、テレビューパワーメイトを使用した時と変わらないシャープさが得られているという印象です。

撮影機材
タカハシ μ-300CR望遠鏡
ヘラクレス赤道儀にて追尾
タカハシ バリエクステンダーにて焦点像を拡大
カメラ:ZWO社CMOSカメラ ASI224MC にて撮影(IR/UVカットフィルター使用)
ZWO ADC 1.25”大気分散補正プリズム使用
Autostakkert2!、WinJUPOS、Registax6、StellaImage8、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:4/5、透明度:4/5、兵庫県宝塚市にて撮影

木星の写真 2020年8月10日(21時36分(JST))

木星の写真

この夜は、九州に接近した台風の影響で風が非常に強く、機材が揺れましたが、 雲の間から見える星空の透明度は素晴らしく、夜空で輝く木星と土星が、いつも以上に明るく感じられました。

木星を300倍程度の倍率で観望してみると、不安定な大気の影響で、 惑星の輪郭は、ブルブルと震え続けていましたが、縞模様はそこそこ見えていました。 望遠鏡の視野の中でも木星は普段以上に明るく感じられ、木星を取り巻くガリレオ衛星もきらきら光っているように感じました。

雲間からの撮影のため、ZWO社のカラーカメラASI 224MCを用いて、手早く行いました。 次の日に画像処理してみると、高い透明度のおかげで、普段よりもブルー要素が豊富な元画像となり、 スッキリとした作品に仕上がったように思います。 この透明度で、気流もよければ最高の写真が得られるでしょうね。

撮影機材
タカハシ μ-300CR望遠鏡
ヘラクレス赤道儀にて追尾
タカハシ バリエクステンダーにて焦点像を拡大
カメラ:ZWO社CMOSカメラ ASI224MC にて撮影(IR/UVカットフィルター使用)
ZWO ADC 1.25”大気分散補正プリズム使用
Autostakkert2!、Registax6、StellaImage8、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:3/5、透明度:5/5、兵庫県宝塚市にて撮影

木星の写真 2020年8月6日(21時50分(JST))

木星の写真

2020年の梅雨シーズンは、梅雨前線が日本列島に停滞し続けたため、 天候が悪い日が続きました。7月は雨が続き、1ヶ月でまともに星が見えたのは1日だけだったと思います。 悪天候のため、木星は7月14日に衝を迎えましたが、梅雨が明けた7月31日まで、 天体望遠鏡を出すことができませんでした。

梅雨が明けた日は晴天に恵まれましたが、その次の日からは、夜になると薄雲がかかることが多く、 雲の影響を受けずに撮影できたのは、この写真がはじめてです。 この日の夜は、時折吹き付ける風は強かったのですが、幸い、大型赤道儀に鏡筒を載せていたので、 それほど揺れず、安定して撮影することができました。

もう少し気流が落ち着いてくれれば、更にシャープな画像を得られると思いますが、 まずはスッキリと晴れてほしいですね。

撮影機材
タカハシ Mewlon-250CRS望遠鏡
ヘラクレス赤道儀にて追尾
エクステンダーCR1.5×使用、TeleView 2.5x パワーメイトにて焦点像を拡大
カメラ:ZWO社CMOSカメラ ASI224MC にて撮影(IR/UVカットフィルター使用)
ZWO ADC 1.25”大気分散補正プリズム使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:3/5、透明度:4/5、兵庫県宝塚市にて撮影

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