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よくいただくご質問集 FAQ

観望会やメールなどでいただいた質問をまとめました。 作者の見解や印象も多分に入っていますが、一つの意見としてご参考になれば幸いです。

Q:天体望遠鏡にデジタル一眼レフカメラを取り付けたのですが、ピントが合いません。

A: 天体望遠鏡の場合、ドロチューブを前後してピントを合わせますが、 このドロチューブの動く幅を超えたところに合焦位置がある場合、ピントを合わせられなくなります。 こうしたことを防ぐためにも、 メーカーが発表しているシステムチャートに従ってカメラを取り付けるようにしましょう。 特にレデューサーを始めとした補正レンズを使う場合は注意が必要です。


Q:夜撮影しているとレンズに夜露が付いて曇ってしまいます。防止方法はありますか?

A:物体を少し温めると結露を防ぐことができますので、星空撮影中、レンズにヒーターを巻いて結露防止するのが一般的に行われています。 詳しい方法は、左メニューの夜露と結露防止対策のページをご覧下さい。


Q:天体写真を撮るためには、高級なカメラやレンズを購入する必要がありますか?

A:他の写真分野に比べると機材の性能に左右されやすい天体写真ですが、最小限の装備でも素晴らしい写真を撮ることができます。 どんな分野でもそうですが、新しいことを始めるときに必要以上に機材にお金を使うことは止めた方がよいでしょう。 まずは手持ちのカメラで撮影を楽しむことをお勧めします。 自分の撮影スタイルができてスキルが上達してくれば、自然と自分にとって必要な機材が選べるようになると思います。 それからじっくりと自分にあった機材を選ばれることをお勧めします。


Q:星空を撮影するとき、カメラレンズの絞りを絞るのはなぜですか?

A:カメラレンズのF値が明るい方が短時間でも暗い星が写ってきますので、星空は絞り開放で撮影するのが基本です。 しかしレンズによっては、写野周辺の像が大きく乱れたり、周辺部分が暗くなってしまうことがありますので、 それを改善するためにレンズの絞りを1段か2段絞って写すことがよく行われてます。


Q:赤い星雲が天体写真ファンに人気なのはなぜですか?

A:星雲は銀河に比べると大きいので、焦点距離が短い望遠レンズでも大きく写るからです。 また、色合いもカラフルですから、写真に撮り甲斐があります。 星雲に比べると銀河は大変小さく、アンドロメダ銀河などを除くと、焦点距離の長い望遠鏡でないと大きく写ってきません。 そういうことで、星雲は天体写真ファンに人気があります。 なお、星雲には青い星雲もありますが、赤色をしたものが大変多くなっています。


Q:カメラレンズよりも天体望遠鏡の方が、星雲や星が綺麗に写るのですか?

A:カメラレンズでも、もちろん星空は綺麗に撮ることができます。 しかし望遠鏡と比べると、コントラストが低かったり、星像が悪かったりすることがあります。 これは、カメラレンズはすぐ近くから無限遠まで焦点が合うように設計されているため、多数のレンズから構成されているためでしょう。 もちろん、どんな望遠鏡でもカメラレンズよりも綺麗に写るわけではありません。一部の高級機だけがこれに該当します。


Q:惑星撮影をデジカメで行っています。もう少し綺麗に撮りたいのですが、ベテランの方は何を使って撮って いるのですか?

A:惑星の撮影は動画で行うのがベテランの間では主流になっています。 私もいわゆるWebカメラと呼ばれる、スカイプなどのネット通信用のカメラを使って撮影を行っています。 Webカメラを使うと、連続動画で画像が記録されるので、その中から写りのよいフレームを選んで仕上げることができます。 Webカメラ以外にも、市販のビデオカメラや産業用モノクロカメラで撮影されている方もいます。


Q:オートガイダーって何ですか?

A:下の回答のように、赤道儀はずれてきてしまいます。このズレを補正する動作を自動的にやってくれる のがオートガイダーと言う機器です。ガイド鏡にそのオートガイダーを自分の目の代わりに覗かせてやり、 赤道儀に信号を送って補正を行うのが一般的です。


Q:望遠鏡を使って星雲を撮影するときにガイド鏡を使わないといけないのはなぜですか?

A:精巧に作られた赤道儀でも、星をずっと追いかけていると微妙にズレが出てきてしまいます。 100mmや200mmぐらいの望遠レンズではあまり問題になりませんが、500mmや1000mmという望遠鏡を使って 何十分も露出する際には、無視できないズレになります。 それを補正するために赤道儀の上に併載するのがガイド鏡です。 最初からガイド鏡は必要ありませんが、もっと上手く撮りたくなったらチャレンジしてみてはいかがでしょう。


Q:高いデジカメほど良く星が写るのですか?

A:デジカメの画素数やノイズの多さ、レンズの明るさには左右されますが、デジカメの価格で星の写り方は それほど変わらないと思います。これはデジカメの価格は、信頼性の高さや機能の多さから決定されるためです。 画像数などが変わらなければ、それほど写りは変わらないと思います。


Q:Hα撮影ってなんですか?都会でも星雲が写るのですか?

A:赤い星雲は、特定の波長だけで輝いています。この波長のことをHα光と呼んでいて、その波長だけを取り出して 撮影する方法をHα撮影と呼んでいます。具体的には、その波長以外の光をカットするフィルターをカメラに取り付けて 撮影を行います。このフィルターは光害の光もカットするため、都会の空でも星雲の撮影が可能になります。


Q:デジカメのIR改造ってなんですか?

A:市販のデジカメには赤い星雲の光を通しにくいローパスフィルターが使われているため、それを外す加工が行われています。 それがIR改造と呼ばれる加工です。デジカメの改造ページや、天体写真向けデジカメのページもご覧ください。


Q:天体写真向きの望遠鏡はどれですか?

A:初めは、EDレンズなどを使った天体望遠鏡がコンパクトで使いやすいと思います。8センチぐらいの口径が 最初は使いやすいのではないでしょうか。天体写真向け天体望遠鏡の選び方のページも併せてご覧ください。


Q:カメラ三脚に載せられる赤道儀はありますか?

A:あります。昔から人気があるのはケンコーのスカイメモRです。タカハシやビクセンといった 天体望遠鏡メーカーから発売されています。またその他にもTOAST、ビクセンのポラリエと呼ばれる新しいコンセプトのコンパクトな赤道儀が登場しています。 使いやすさと精度の高さで選べば、スカイメモRが定番だと思います。


Q:赤道儀を使わずに星を点にして写す方法はありますか?

A:広角レンズと短い露出時間で写せば、星はほぼ点に写ってくれます。その場合には、デジカメの感度をグッと上げておきましょう。 しかし30秒ぐらいの露出時間でも、よく見ると星は流れています。 どうしても星を点にして写したいなら、赤道儀を使うしかないでしょう。


Q:赤道儀ってなんですか?

A:星は日周運動していますから、少しずつ天球上を動いています。その動きを追いかけるのが赤道儀という 機械です。赤道儀の中にはギアが入っていて、少しずつ回転していく仕組みです。


Q:赤道儀には電源がいるのですか?電池ですか?

A:はい、モーターを動かすためには電源が要ります。電源がなくてもクランプフリーで動かせますが、 そうすると赤道儀を使う意味があまりありません。電池でも動きますが、最近の赤道儀は電気をたくさん 使うので、DC12Vのバッテリーやコンセントからの変換アダプターを、 望遠鏡ショップなどで買うと使い易いでしょう。