M51 子持ち銀河


りょうけん座の銀河 M51

M51子持ち銀河は、 大小2つの銀河が繋がっている様子が大変美しい銀河です。 8等級なので、肉眼(裸眼)では位置を確認することすらできませんが、 少し倍率の高い双眼鏡で眺めると、星空の中でボンヤリとした白いシミのように見えてきます。

天体望遠鏡で観察すると、面積のある天体であることがわかりますが、 子持ち銀河という愛称通りの姿を確認するためには、口径20センチ以上の望遠鏡がほしいところです。 なお、M51銀河はりょうけん座に位置していますが、有名な北斗七星から探すのがわかりやすいと思います。

このM51の写真は、お借りしているミード天体望遠鏡製 シュミットカセグレン望遠鏡を使用して撮影しました。 専用レデューサーを取り付けて撮影を行いましたが、 レデューサーレンズと冷却CCDカメラとの間隔調整に手間取ってしまいました。 いろいろと実験して、最も星像のよくなる位置で撮影を行ったのが上の作品です。

薄雲が時折通過したため、銀河の周辺に広がる淡い部分の表現はもう一歩ですが、 星像はシャープに表現されて、なかなかの解像感が得られました。 シュミカセは星像が甘いなど、いろいろとうわさ話も多いですが、 上手く調整すれば素晴らしい性能を発揮してくれるようです。

なお、子持ち銀河は写真栄えする有名な天体ですので、シュミカセ以外にも様々な機材で撮影しています。 口径25センチの望遠鏡で撮影した「M51」の写真も是非ご覧ください。


Imaging information

撮影機材: ミード製20センチシュミットカセグレン, レデューサー使用, タカハシEM200赤道儀

使用カメラ: SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:10分×10, RGB:各10分×2

画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS

撮影場所: 岡山県吉永町,2006年撮影