M51 銀河

NGC5194,NGC5195,The Whirlpool Galaxy

M51銀河

Takayuki Yoshida

M51銀河 子持ち銀河

りょうけん座で輝くM51銀河は、渦巻きを正面から見ることができるフェイスオン銀河で、くるりと巻いた銀河の腕が美しい天体です。 M51の側には伴銀河が寄り添っており、上の写真でも二つの銀河が繋がっている様子を確認することができます。 二つの銀河の様子から、M51は「子持ち銀河」の愛称でも親しまれています。

M51は、夜空の暗い場所なら、小型の双眼鏡でも位置を確認できます。 口径10センチ程度の天体望遠鏡を使えば、二つの銀河が寄り添った様子も何とか確認することができるでしょう。 もっとしっかりM51銀河を観察したいなら、20センチクラスの天体望遠鏡が欲しいところです。 望遠鏡の口径が大きくなるにつれ、渦巻きの様子も詳細に確認できるようになり、見応えも増してきます。

M51銀河は、南中すると天頂付近で輝くため、大気の揺らぎや低空のよどみの影響を受けにくく、 日本からの撮影条件は良い天体です。 この画像を撮影したのは、まだ冬の寒さが残る3月上旬でしたが、 幸いにも大気の揺らぎが少なかったため、レデューサーを外して、2500ミリの直焦点で撮影しました。 機材の性能にも助けられ、今まで撮影したM51の作品の中でもお気に入りの一枚に仕上がりました。


Imaging information

撮影機材:ミューロン250CRS、ビクセンAXD赤道儀

使用カメラ:Moravian Instruments G3-16200 冷却CCDカメラ、Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間:L=15分×6フレーム、RGB=各10分×1フレーム
(総露出時間 約2時間)

画像処理ソフト:ステライメージ8、PhotoshopCC 2015

撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2017年撮影