オリオン大星雲
オリオン大星雲, M42
オリオン大星雲は、オリオン座の三ッ星の南で輝く明るい散光星雲で、全天の中で最も有名な天体の一つです。 明るい天体のため、都会でもその輝きを確認することができ、双眼鏡を使えば星雲の広がりも微かに見えてきます。 星空の綺麗な場所で見上げれば、肉眼でも星雲が広がっているように見え、双眼鏡や天体望遠鏡を使用すると、 鳥が羽を広げたような星雲の広がりを確認できます。
オリオン大星雲は、星が生まれる場所としても知られています。 オリオン大星雲の中心部には、トラペジウムと名付けられた四重星が輝いています。 トラペジウムの星々は、まだ生まれてまもない恒星と考えられていて、 これらの星がオリオン大星雲を構成する星間ガスを輝かしています。
オリオン座のこの大星雲は、明るいので初心者でも容易に撮影できる天体の一つです。 50ミリ程度の標準レンズとデジタルカメラを使った固定撮影でも、画像の中にその姿が認められます。 しかし星雲らしい形を写し出したければ、200ミリ程度の望遠レンズを使って撮影した方がよいでしょう。 天体望遠鏡にカメラを取り付けて撮影すれば、周りの明るい星々と共に、 星雲の広がりを写し出すことができます。
Imaging information
撮影機材: タカハシミューロン300CR, ペンタックス MS-5赤道儀
使用カメラ: SBIG STL-11000M, レデューサー使用, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L=40分(5分x8)，R=5minx1, G=5minx1, B=5minx1で撮影
総露出時間 55分
画像処理ソフト: ステライメージ7, PhotoshopCS5
撮影場所: 岡山県備前市八塔寺