オリオン大星雲 トラペジウム

Trapezium Cluster, M42

トラペジウム

Takayuki Yoshida

トラペジウム オリオン大星雲

地球から約1500光年の距離で光るオリオン大星雲は、さかん に新しい星たちが形成されつつある領域です。 その中心部の「トラペジウム星団」は、生まれたばかりの星の集まりとして知られています。 上の写真の中心に小さく集まった星々が、そのトラペジウムと呼ばれている星団です。

オリオン星雲が美しく輝くのは、これらの若い星が存在しているからです。この4つのトラペジウムの星の 光を受けて、オリオン大星雲はピンク色に輝いています。

大型の天体望遠鏡ミューロン300と冷却CCDカメラを用いて、 オリオン大星雲のトラペジウムの撮影に挑戦してみました。 非常に輝度差が激しいので、露出時間の設定など気を遣いましたが、微妙な星雲の濃淡などが綺麗に表現できたと思います。


Imaging information

撮影機材: タカハシミューロン300,レデューサー使用,PentaxMS-5赤道儀

使用カメラ: SBIG ST2000XM, SBIG AO-7, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:2分×16, RGB:各3分×2

画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS

撮影場所: 岡山県吉永町,2006年撮影