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魔女の横顔星雲 IC2118


魔女の横顔星雲 IC2118

IC2118は、エリダヌス座に存在している青っぽい淡い星雲で、その姿から魔女の横顔星雲と良く呼ばれています。 銀塩フィルムの頃から淡く捕らえどころがない星雲として有名で、ベテラン天体写真ファンの間でよく撮影されていた星雲です。 星雲の少し西に、オリオン座の一等星リゲルが輝いているので、そこから辿れば場所もわかりやすいでしょう。

魔女の横顔星雲は何度か撮影したことがありますが、どれもが星雲の一部分を切り取ったものでしたので、 今回は焦点距離の短い望遠鏡を使って、星雲の全景を映し出してみました。 撮影後に画像処理を進めていくと、星雲の周りにも非常に淡いガスが広がっていることがわかりました。 この写真でも魔女の星雲の下に赤いガスが広がっているのがわかります。

この写真とオリオン座の全景写真と 見比べると、この淡いガス星雲はオリオン座のリゲルを超えて、バーナードループまで続いているようです。 中望遠レンズを使って、こうした星雲も一緒に捉えてみても面白そうですね。


Imaging information

撮影機材: タカハシε180, タカハシNJP Temma2赤道儀

使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L=120分(10分×12),R=20min, G=20min, B=20min(RGB:2x2binned)
総露出時間 3時間

画像処理ソフト: ステライメージ6, PhotoshopCS4

撮影場所: 岡山県備前市、2009年撮影