網状星雲の西側部分


網状星雲,NGC6960

はくちょう座の有名な「網状星雲」の西側(NGC6960)を冷却CCDカメラを使って撮影した写真です。 比較的明るく写しやすい網状星雲東側と比べると、とても繊細で糸 が絡んだように見えることから「糸状星雲」と呼ばれることもあるようです。

この網状星雲西側は、はくちょう座52番星のすぐ側で輝いています。ですから輝いている位置も比較的わかりやすく、 構図も取りしやすい天体です。しかし淡い星雲なので、綺麗に写し出すためには透明度のよい夜空が必要です。

今回は新しいビクセン天体望遠鏡のED103S屈折望遠鏡を使って、 初めて冷却CCDカラー撮影に挑戦してみました。 撮影結果の画像を見ると、思ったよりも色収差は少なく青ハロも出ませんでした。 観望用に手に入れた10センチEDアポですが、天体写真撮影の実力も高そうです。 現在のレデューサーよりも、もう少し明るく、周辺像が良い高性能なレデューサーを発売して欲しいですね。

※デジタル一眼レフカメラのギャラリーに、 ニコンD810Aで撮影したNGC6960の写真を載せていますので、 そちらもご覧ください。


Imaging information

撮影機材: ビクセンED103S望遠鏡ビクセンSXD赤道儀

使用カメラ: SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:15分×8, RGB:各10分×2

画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS

撮影場所: 岡山県吉永町八塔寺,2007年撮影