おおぐま座のM81銀河


おおぐま座のM81銀河

M81は北斗七星で有名なおおぐま座に存在する大きな渦巻き銀河です。この付近は赤緯が70度近くと天の北極に近い ので、年中地平線上に姿を見せていますが、見頃になるのは 南中する春先の頃です。天体望遠鏡で観望すると、形の異なったスターバースト銀河M82が 寄り添うように見えるので、春の観望会では人気の星域です。双眼鏡でもボーっと 見えますので、空の暗いところに行ったら確認がてら覗いてみてください。

タカハシMT200反射望遠鏡と冷却CCDカメラのファーストショット作品で す。ニュートン反射望遠鏡の直焦点撮影ですので、写野隅の方はコマ収差がわずかに発生していますが、ほとんど気に ならないレベルです。それに比べ写野の中心部は非常にシャープで、M81銀河のディテールがよく表現されています。昔ながらのニュートン反射望遠鏡の性能の 高さを感じさせてくれる作品になりました。

今回は強調処理は控えて、MT200反射望遠鏡が写し出してくれたM81銀河のディテールを余すことなく表現 できるように仕上げてみました。大きなM81銀河の写真も是非ご覧ください。 また、この夜、同時に撮影したM101銀河の 写真もギャラリーに展示しています。


Imaging information

撮影機材: タカハシMT-200,MS5赤道儀

使用カメラ: SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:15分×8, RGB:各10分×2

画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS

撮影場所: 岡山県吉永町,2006年撮影

星ナビ入選作品