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分かりやすいWebサイトを目指して

天体写真の世界の各Webページは、分かりやすい表現で記載するように心がけています。 特に天体望遠鏡の選び方ページは、天体観測が初めての方でもわかりやすい言葉を選んで記述しています。

各ページには、FAQ(よくあるご質問)ページも設け、なるべく理解が深まるようにしています。

といいいましても私もまだまだ未熟ですから、間違いや表現が理解しづらいページも多々あると思います。 これからも改善していくつもりですので、その点はご容赦ください。 以下サイトには関係ない雑話を書いています。よかったらご覧ください。


世の中にあふれる分かりにくい表現

街を歩いていたり、本を読んだりすると分かりにくい表現によく出会います。 私はそういう文章を見ると、ムッとしてしまうたちなので、毎日ストレスが耐えません。

特にパソコンやソフトウェアのマニュアルは、最近になってましになりましたが、少し前までは見る気もしませんでした。 法律の条文や公文書などは、分かりにくい表現の最たるものです。

ある法律の条文には、

「前条各号に掲げる規定に基づき、同一内容の書面を二以上の事務所等(書面又は電磁的記録の保存が義務付けられている場所をいう。以下同じ。)に保存をしなければならないと されている民間事業者等が、第一項の規定に基づき、当該二以上の事務所等のうち、 一の事務所等に当該書面に係る電磁的記録の保存を行うとともに、当該電磁的記録に記録されている事項について、 他の事務所等に備え付けた電子計算機の映像面への表示及び書面への出力ができるようにするための措置を講じた場合は、 当該他の事務所等に当該書面の保存が行われたものとみなす。」

と書かれています。 全ての内容が長い一文にまとめられているので、見ているだけで嫌になりますね。


分かりやすい講演

よく仕事で参加した講演会やセミナーでも、わからない表現や言葉が出てくることがあります。 きっとご本人にとっては平易な内容なのでしょうが、これから勉強する聴講者にとってはさっぱりです。

しかし私も自分が講演する立場になってみると、はじめは同じ間違いを何度も犯しました。 何回目かにやっと自分が独りよがりで話していることに気づき、聴いている人の立場にたって話せるよ うになりました。受け手への思いやりと理解が欠けていたのです。

どんな立派な内容を話していても、聞いている人に伝わらなければ意味がありません。 難しい言葉や横文字を使って、自分は偉いんだよ、ということをアピールする人がいますが、 そういう講演を聴講すると首をかしげたくなります。


分かるということ

講演で手痛い失敗をした頃、「分かる」とはどういう状態なのかを調べました。 今では広く知られていますが、「分かる」というのは、情報が脳内で整理された状態と考えられています。 与えられた情報が、脳内の関連した情報に基づいて、それに近い意味が入ったボックスに振り分けられる わけです。シャツはシャツが入ったタンスの引き出し、ズボンはズボンの引き出しに入れるという具合にです。 そうなって人は初めて分かるというわけです。

となると分かりやすい言葉や表現というのは、この振り分け作業がし易い情報ということになります。 よくたとえ話は分かりやすいと言いますが、これも振り分け作業が楽に行えるからです。

初めて聞く単語や言葉というのは、関連情報が頭の中に全くありません。 それだけ聞いても振り分け作業は進まず、一時的に覚えているもののすぐに忘れてしまいます。 こういう状態になると、私がよく参加した講演会のように「終わってみたら、何を言っていたのか忘れてしまった・・」 という結果になってしまいます。講演する人達のグループだけが分かっている言葉を、一般講演会で 使ってはならないのです。


アクセスしやすいWebサイト

Webサイトの場合には、アクセスしやすいというのも重要な分かりやすい表現の一つになってきます。 次にどこを押したらよいのかわからないサイトでは、見に来た人は混乱してしまいます。 このサイトでは、上部にナビゲーションバーを設けて、なるべくそうならないように気をつけて運営しています。


文章の品質管理が重要

日本ではハードウェア重視でずっと経済活動が行われてきました。 そのため、ソフトウェアは他の先進国に比べると遅れ、未だに分かりにくい文章が散見されます。 記者やライターの社会的評価が海外に比べて低いのも原因の一つだと思います。

どれだけよい製品ができても、伝えるときに分かってもらえなければ意味のないことと同じです。 ハードウェアの品質管理だけでなく、文章の品質管理も重要なのです。 自分への戒めでもありますが、この点は本当に注意しないといけないなと常々思っています。