M77銀河

M77, NGC1068, Constellation Cetus

M77銀河

Takayuki Yoshida

くじら座 M77銀河

M77は、くじら座に位置する系外銀河で、メシエ天体に選ばれています。 M77銀河は、セイファート銀河に分類される天体で、非常に明るい中心核を持ち、 銀河の外側には淡いダストの雲が広範囲に広がっています。 M77銀河の大きさは巨大で、銀河の直径は17万光年以上だと考えられています。 地球からM77銀河までの距離は、おおよそ4700万光年。遙か彼方で輝く銀河の姿です。

天体望遠鏡で観望すると、銀河中心部の明るい部分がぼんやりとした球状に見えます。 望遠鏡の口径が大きくなると、銀河の中心付近に存在する暗黒帯が見えようですが、 口径25センチの望遠鏡ではわかりませんでした。 気流の良し悪しも関係するのかもしれません。

写真に撮影すると、中心部分だけでなく、淡く広がった腕の部分も写り、一回り大きな銀河に感じられます。 上の作例写真でも、銀河外側に大きく広がるハロが薄っすらと写し出されています。 上記作品は、Mewlon-250CRSとフルサイズ冷却CCDカメラで撮影し、周囲をトリミングして掲載しています。 センサーサイズが1インチ前後でピクセルサイズが小さな冷却CMOSカメラが使用すれば、 比較的焦点距離の短めの鏡筒でも、銀河のディテールを捉えられると思います。


Imaging information

撮影光学系:タカハシ Mewlon-250CRS

赤道儀:ビクセン AXD赤道儀にて追尾

使用カメラ: SBIG STL-11000M、Astrodon LRGB Gen2 I-Series Tru-Balance フィルター

露出時間: L画像=60分(15分×4)、Red画像=10分×2、Green画像=10分×2、Blue画像=10分×2
総露出時間 2時間

画像処理ソフト: ステライメージ8PhotoshopCC 2015

撮影場所: 岡山県備前市八塔寺、2019年撮影