NGC6781


わし座の惑星状星雲 NGC6781

NGC6781は、わし座で輝いている惑星状星雲です。 NGC6781の視直径は2′弱ですので、惑星状星雲としては比較的大きな方ですが、あまり知られていない天体と思います。 きっと、大きく明るい亜鈴状星雲M27が、すぐ北のこぎつね座で輝いているため、 NGC6781に天体望遠鏡を向けられることが少ないのでしょう。

天体望遠鏡でNGC6781を観察すると、ぼんやりとした白っぽい球形に見えます。 眼視観望では色合いはわかりませんが、デジタルカメラで撮影すると、星雲の輪郭は赤く、内側は青く写り、 なかなか美しい色合いをした惑星状星雲であることがわかります。

NGC6781は、星雲の形も丸いボールのようでかわいらしいので、 焦点距離の長い鏡筒やチップサイズの小さなCMOSカメラで拡大撮影すれば、 なかなか見応えのある写真に仕上がるように思います。 今回は、タカハシMT-200と冷却CCDカメラで撮影しましたが、機会があれば、惑星撮影用の機材で狙ってみたい天体です。


Imaging information

撮影機材:タカハシ MT-200ビクセン AXD赤道儀

使用カメラ:SBIG ST2000XM、 アストロノミック社製 LRGBフィルター

露出時間: L画像=600秒×4枚、RGB=各600秒×1枚

画像処理ソフト: Stellaimage8、PhotoshopCC 2019

撮影場所:岡山県八塔寺、2020年撮影