NGC4567とNGC4568銀河

NGC4567,NGC4568,Siamese Twins Galaxies

NGC4567とNGC4568銀河

Takayuki Yoshida

NGC4567とNGC4568銀河

口径25センチの天体望遠鏡と冷却CCDカメラを使って、 おとめ座銀河団の中で輝く小さな系外銀河を狙いました。 写真中央に二つの渦巻き銀河が重なり合って写っています。 上側がNGC4567銀河、下側がNGC4568銀河です。 NGC4567銀河とNGC4568銀河は、地球から約6000万光年の彼方に存在する系外銀河で、 両者は今まさに衝突していると考えられています。

明るさは、どちらの銀河も12等級前後と大変暗く、 口径25センチの天体望遠鏡を使っても、肉眼ではその姿を確認できませんでした。 しかし、2つの銀河が衝突している姿から、天文ファンの注目を集めている天体です。

銀河の衝突というと珍しいものかと思いますが、 NGC4567銀河とNGC4568銀河の他にも、アンテナ銀河など有名な衝突銀河があります。 さらに、私たちの住む天の川銀河も、数十億年後にはアンドロメダ大銀河と衝突すると考えられています。 銀河の衝突と言われてもあまり現実感が沸きませんが、 実際に衝突している銀河の姿を見ると、本当に起こり得ることなんだなと思いますね。


Imaging information

撮影機材: タカハシ ミューロン250CRS、 タカハシNJPTemma2赤道儀、AO-7使用

使用カメラ: SBIG ST-2000XM、Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間: L:15分×8フレーム、RGB:各10分×2フレーム

画像処理ソフト: ステライメージ7、PhotoshopCC

撮影場所: 岡山県備前市吉永町八塔寺