NGC2264、コーン星雲とFox Fur Nebula

Cone Nebula,Fox Fur Nebula,NGC2264

コーン星雲付近

Takayuki Yoshida

NGC2264、コーン星雲とFox Fur Nebula

コーン星雲は、天体写真ファンに人気がある冬の被写体の一つで、いっかくじゅう座で輝いています。 コーン星雲は、星雲の形が、道路工事現場を仕切る円錐柱(Trafiic Cone)のような円錐形状をしていることから、 この名で呼ばれています。 星雲の周りには、クリスマスツリー星団が輝き、大変華やかな星域です。 NGC2264の番号は、この星域に広がる星団と星雲に付けられているようです。

写真の中で明るく輝く星は、いっかくじゅう座のS星です。 この星の右側で青く輝く星雲は、独特な形と色合いをしていて、写真の被写体として興味深い対象です。 海外では、「Fox Fur Nebula(キツネの毛皮星雲)」の愛称で親しまれていて、 大型望遠鏡を使って、この部分だけクローズアップ撮影した作品も見かけます。

コーン星雲の写真は、2018年初の新月期に、Mewlon-250CRSを使って撮影した作品です。 八塔寺で撮影を行いましたが、瀬戸内地方には珍しく、気温がマイナス10度を下回り、 凍えながらの撮影でした。 夜空の透明度は高く、淡い星雲をコントラスト良く捉えることができましたが、 あまりに寒いと身体にこたえますね。


Imaging information

撮影機材:ミューロン250CRS(レデューサー使用)、ビクセンAXD赤道儀

使用カメラ:Moravian Instruments G3-16200 冷却CCDカメラ
Astronomik Type2C LRGBフィルター

露出時間:L=15分×8フレーム、RGB=各10分×2フレーム
(総露出時間:3時間)

画像処理ソフト:ステライメージ8、PhotoshopCC 2015

撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2018年撮影