アンドロメダ座ν星とM31銀河

M31 Andromeda Galaxy

M31とアンドロメダ座

Takayuki Yoshida

アンドロメダ座ν星とM31銀河

アンドロメダ座ν星(ニュー星)は、アンドロメダ姫の右脚の付け根で輝いている星で、 写真中央左に写っている青い星です。 写真では非常に明るく感じますが、視等級は4.5等です。 星空の綺麗な場所なら肉眼でも見ることができますが、夜空の明るい都会では厳しいでしょう。

アンドロメダ座ν星は、アンドロメダ大銀河(M31銀河)を探す際の目印としてよく用いられています。 そこで今回は、ν星とM31の位置関係がわかるように横構図で撮影しました。 なお、M31の視等級は4.3等級です。ν星とほぼ同じ明るさですが、写真ではν星の方が明るく感じられます。

アンドロメダ座ν星とM31の写真は、口径76ミリの天体望遠鏡「タカハシFC-76DC」で撮影しました。 焦点距離が590ミリあるので、通常はオートガイダーを使用してガイド撮影するのですが、 今回は、追尾精度の高いSWAT-350 V-specに載せて、ノータッチガイド(オートガイドを使わず赤道儀任せで撮影)で撮影しました。 ニコンD810Aのインターバル撮影機能を用いて、露光時間300秒で16枚連続撮影したところ、 16枚中、12枚の画像は星は真円に写っていました。

撮影当日は、季節はずれの黄砂やPM2.5の影響もあり、星空の透明度が悪くてやる気が失せ気味でしたが、 約600ミリをノータッチガイド撮影できるV-specの追尾性能に驚かされ、一気に気合が入りました。 これからも様々な望遠鏡や望遠レンズをSWAT-350に載せ、撮影を楽しもうと思います。


Imaging information

撮影光学系:タカハシ FC-76DC、FC/FSマルチフラットナー1.04x使用

撮影カメラ:ニコンD810A

赤道儀:ユニテック SWAT-350 V-spec (東側荷重スペシャルモード使用)

カメラの設定:ホワイトバランス 手動設定、ISO3200、RAWモード

露出時間:300秒×12コマ

画像処理ソフト:ステライメージ8、PhotoshopCC 2015

撮影場所:岡山県備前市吉永町 八塔寺、2019年撮影