こぐま座

Ursa Minor, Little Bear

こぐま座

Takayuki Yoshida

こぐま座の概要

こぐま座は北天で輝く星座で、北極星がα星であることでよく知られている星座です。 天の北極に最も近い星座なので、地平線に沈むことなく常に観察することができる星座です。 一年中見えるこぐま座ですが、中でも、北の空高く南中する春から夏が見頃となります。

こぐま座と言えば、北方向を指し示す星(北極星)として輝くポラリスの名前がまず思い浮かびます。 北極星という名称があまりにも有名なため、こぐま座という星座に北極星が属していることをご存じない方の方が多いかもしれません。 北極星は、こぐま座の中で最も明るく輝く2等星の恒星です。 この写真の中央下寄りに写っている青白い星が北極星です。

こぐま座は、北斗七星を小さくしたような形をしています。 北斗七星の柄杓(ひしゃく)になぞらえて、こぐま座を小柄杓と呼ぶことがあります。 こぐま座を構成する星は、α星のポラリスとβ星のコカブは2等星と明るいですが、 その他は3等星以下と暗い星のため、都会の空ではこの二つの星だけが目立ちます。 明るく目立つ北斗七星と比べると、少々寂しい小柄杓の姿です。

こぐま座は、おおぐま座になったカリストの子供、アルカスの姿としてギリシア神話で登場しています。 カリストは魅力的な女性で、大神ゼウスの寵愛を得てアルカスを生み落とします。 しかしそれを知ったゼウスの妻ヘラが怒り、カリストを熊へと変えてしまいます。 狩りの名手となったアルカスが、熊に変えられた母を弓矢で射ようとしたところ、 ゼウスが二人とも空に上げて、二つの熊の星座にしたということです。

星座名 英語名 略号 星数(5.5等まで) 特徴 季節
こぐま Ursa Minor UMi 39個 北極星ポラリスでよく知られた星座

Imaging information

撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII

使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)

露出時間: L=5分x4, ISO800, F2.5, 追尾撮影