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うしかい座とかんむり座

Bootes & Corona Borealis

うしかい座とかんむり座

Takayuki Yoshida

うしかい座とかんむり座の概要

うしかい座とかんむり座は春の時期に見頃を迎える星座で、おとめ座と北斗七星の間で輝いています。 写真に写っている明るい星は、うしかい座の一等星アルクトゥルス(又はアークトゥルス)です。 アルクトゥルスは、夜空で3番目に明るい恒星ですから都会の夜空でもよく見えます。 この星を見印にすれば、うしかい座の位置がすぐにわかるでしょう。

かんむり座はうしかい座の東側で輝く小さな星座で、写真の左側に写っています。 2等星と3等星が中心の小さな星座ですが、半円を描く星の並びがよく目立つかわいらしい星座です。 かんむり座のα星ゲンマ(もしくは「アルフェッカ」)は「宝石」という意味の星で、星座のほぼ中央で輝いています。

どちらの星座もプトレマイオスの48星座に含まれていて、ギリシア神話にも登場しています。 うしかい座のモデルにはいろいろな説がありますが、天を担ぐアトラスの姿だという説が有力です。 アトラスはタイタン族の一人で、ゼウスに戦いで敗れて以来、天を担ぐ役目を任されます。 巨人のアトラスといえど天を担ぐ仕事は大変だったようで、メデューサ退治に出かけるペルセウスに、 メデューサの首を見せて自分を石にして欲しいと頼み、石に変えてもらうという物語です。

かんむり座のモデルとなったのは、王女アリアドネの冠です。 クレタ島のラビリンスに住むミノタウルスの神話の中でこの冠が登場しています。

うしかい座とかんむり座の星座の中には、明るい星雲や系外銀河は存在しないため、天体望遠鏡が向けられることの少ない星座です。 しかし、うしかい座のアルクトゥルスは、春の大曲線と春の大三角を担う星として選ばれており、 他の春の星座を見つける上でのよい目印になっています。

星座名 英語名 略号 星数(5.5等まで) 特徴 季節
うしかい Bootes Boo 53個 明るいアルクトゥルスが目印の星座
かんむり Corona Borealis CrB 22個 小さいが目を引くかわいらしい星座

Imaging information

撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII

使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装,冷却改造)

赤道儀: ポータブル赤道儀 ユニテックSWAT-200

露出時間: L=5分x8, ISO800, F2.8, 追尾撮影