しし座

しし座の概要

しし座は春の時期に見頃を迎える星座で、かに座に続いて天空に昇ってきます。 春の星座の中では、早く昇ってくる星座なので、しし座が見えだすと、寒い冬が終わって春の訪れを感じます。 黄道十二星座の一つなので、星占いにもよく登場する星座です。

しし座の目印となるのは、ライオンの胸元で輝く一等星レグルスです。 レグルスとは「小さな王」という意味で、その意味通りの気品ある白い星です。 レグルスから北に延びていく逆向きの?マークは「獅子のおおがま」と呼ばれていて、 星座を形作る上でのよい目印となっています。

しし座の尻尾にあたる部分には、春の大三角を形作る2等星デネボラが輝いています。 レグルスとデネボラの間で輝く星々を繋いでいくと、ライオンの胴体部分ができあがります。 しし座は、夜空の綺麗なところで眺めると、よく形作られた星座であることがわかります。

しし座は、ギリシア神話の中では、ヘラクレスの12の冒険での「人食いライオン」として登場しています。 このライオンの身体は鋼のように硬く、ヘラクレスは棍棒でたたいて倒そうとしますが、うまくいきません。 そこでライオンに馬乗りになって、首を絞めて殺します。 この勇気がたたえられて、しし座は大神ゼウスの力で天空の星座になったということです

しし座と言えば、2001年に大出現した、しし座流星群が思い出されます。 この時、2001年11月18日から11月19日未明にかけて、多いときは、一時間に3000個程度の流れ星が夜空を流れ、 天文ファンや星空ファンが熱狂しました。

しし座流星群は、33年ごとに大出現を見せると言われており、 1833年には、アメリカで人々が泣き叫んだほどの大出現があったと記録されています。 これからも大出現が期待されていますが、母彗星テンペル・タット彗星との軌道がずれてきており、 今後は今までのような大出現は難しいとの説もあります。

星座名 英語名 略号 星数(5.5等まで) 特徴 季節
しし Leo Leo 52個 百獣の王ライオンを形取った星座

Imaging information

撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII

使用カメラ: キャノンEOS5DMarkII

露出時間: L=8分x4, ISO800, F2.8, 追尾撮影