とかげ座の散光星雲


とかげ座の散光星雲, Sh2-126

とかげ座はあまり知られていない星座ですが、秋の天の川から少し外れた星域で輝いている星座です。 マイナーなとかげ座には、見掛けの大きさが、3度以上もある大きく淡い星雲が存在しています。 とかげ座の星雲のシャープレス番号はSh2-126で、その形から「鷹の爪星雲」とも呼ばれています。

鷹の爪星雲は非常に淡いので、肉眼ではもちろん、望遠鏡や双眼鏡を使っても全く見ることができません。 写真写りも非常に悪く、銀塩フィルムで写しても、ポジ上では写っているのかわからないほど淡い天体です。 デジタル機材になって、星雲の形をやっと写せるようになったとっても良いでしょう。

鷹の爪星雲の周辺には、とかげ座アソシエーションと呼ばれるまばらな星の集まりがあります。 撮影するときは、それらの星々を目印にして構図合わせするとよいでしょう。

※明るい望遠レンズで撮影してカラー化したSh2-126の写真もご覧ください。


Imaging information

撮影光学系: タカハシFSQ106ED(レデューサー使用), ビクセンSXD赤道儀

使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Ha filter

露出時間: H-alpher=120分(15分×8枚)

画像処理ソフト: ステライメージ6, PhotoshopCS

撮影場所: 長野県しらびそ高原、岡山県吉永町, 2008年撮影