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ペルセウス座の散開星団 M34

Open Cluster in the constellation Perseus, M34, NGC1039

ペルセウス座の散開星団 M34

Takayuki Yoshida

ペルセウス座の散開星団 M34

M34は、ペルセウス座に属する散開星団です。 M34は、アンドロメダ座と、 ペルセウス座の星座境界付近で輝いているため、 ペルセウス座の星の並びから探すよりも、アンドロメダ座γ星アルマクを目印にした方が見つけやすいでしょう。 M34の視等級は5.2等と明るく、光害の影響が少ない星空の綺麗な場所なら、肉眼でも存在を確認することができます。

双眼鏡を使ってM34を観望すれば、二十個程度の星々が視野内に散らばり、美しい眺めを楽しめます。 天体望遠鏡で観望すると、視野内に見える星の数は増えますが、少しまばら過ぎる印象を受けます。 望遠鏡でM34を観望するときは、できるだけ視界が広い低倍率アイピースがお勧めです。

上弦の月が照らす夜でしたが、焦点距離約1,800mmの光学系と35ミリフルサイズ冷却CCDカメラを使って、M34を撮影しました。 散開星団を写すには少々拡大率が高いため、星々がまばらに写りましたが、色合いの違いはよくわかる作品に仕上がりました。 ペルセウス座といえば二重星団やカリフォルニア星雲が有名なため、 M34の存在を忘れてしまいがちですが、秋から冬の間に一度は観望しておきたい天体だと思います。


Imaging information

撮影光学系:タカハシ Mewlon-250CRS、レデューサーCR0.73×使用

赤道儀:ビクセン AXD赤道儀にて追尾

使用カメラ: SBIG STL-11000M、Astrodon LRGB Gen2 I-Series Tru-Balance フィルター

露出時間: L画像=15分、Red画像=10分×1、Green画像=10分×1、Blue画像=10分×1
総露出時間 45分

画像処理ソフト: ステライメージ9PhotoshopCC 2019

撮影場所: 岡山県備前市八塔寺、2020年撮影