オメガ星雲 M17
天体観測ガイド オメガ星雲
オメガ星雲M17は、いて座、たて座、へび座の夏の３星座の境界に位置する大きな星雲です。その広がりは満月ほどもあり、空 の条件が良ければ肉眼でもボヤッとわかるほどです。中心部はかなり明るいので、双眼鏡や望遠鏡を使って観望すればよく見 ることが出来ます。ネビュラフィルタを使って少し高倍率で覗くと、複雑に絡み合う星雲部分も見ることができます。 M17のすぐ近くにはM16や 三裂星雲、 干潟星雲などの有名な星雲も輝いています。 この夏は是非観望してみたい星雲ですね。
ε180EDで撮影したオメガ星雲です。この星雲は明るいので写しとるのは比較的簡単です。しかし淡く広がっている部分との輝度差が非常に激しく、美し く仕上げるのが難しい天体です。難易度的にも画像処理がかなり難しいレベルの天体ではないでしょうか。
今回はこの星雲の微妙な色合いを表現することに重きを置いて仕上げました。銀塩撮影では赤だけと思っていたオメガ星雲 ですが、今回撮影して微妙な色合いの違いがあることがよくわかりました。上の作品からも、明るい中心部から周辺部に広が るに連れて、ブルーマゼンダのような色合いが淡く出ていることがわかります。
Imaging information
撮影機材: タカハシε180ED，MS5赤道儀
使用カメラ: SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L:10分×8, RGB:各10分×2
画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS
撮影場所: 長野県上村しらびそ高原，２００６年撮影
星ナビ入選作品