ばら星雲 NGC2237


いっかくじゅう座 NGC2237 バラ星雲

ばら星雲は、冬の星座「いっかくじゅう座」に位置する散光星雲(輝線星雲)で、 12月〜2月頃が撮影適期です。 ばら星雲は視直径が大きく、明るい散光星雲のため、天体写真ファンの被写体として人気があります。 300ミリ前後の望遠レンズでもよく写るので、天体撮影を始めたばかりの方にもお勧めの対象です。

ばら星雲の写真は、口径13センチの3枚玉アポクロマート望遠鏡「タカハシ TOA-130」と セミ中判センサーが用いられた冷却CCDカメラで撮影しました。 イメージサークルの広いフラットナーレンズを用いたので、星像は最周辺まで真円を保っています。 また、周辺減光も皆無でしたので、フラット補正を行わず仕上げました。

最近の天体写真の世界では、F値の明るい反射望遠鏡が人気ですが、 大口径屈折望遠鏡の解像力も魅力的ですね。 フラットナーレンズ使用の屈折望遠鏡はF値が暗くなりますが、 明るいメジャー天体をじっくりと撮影するにのに向いていなと改めて感じました。


Imaging information

撮影光学系:タカハシ TOA-130、67フラットナー使用

赤道儀:ビクセン AXD赤道儀にて追尾

使用カメラ:FLI製 PL-16803 冷却CCDカメラ、Astrodon LRGBフィルター

露出時間: L画像=120分(15分×8)、Red画像=Green画像=Blue画像=10分×2
総露出時間 3時間

画像処理ソフト: ステライメージ9PhotoshopCC 2019

撮影場所: 岡山県備前市 八塔寺、2021年撮影