アリスタルコス台地
Aristarchus Crater
Takayuki Yoshida
アリスタルコス台地の写真
有明の月の頃に見やすくなるアリスタルコス台地の写真です。 真ん中に写っているクレーターが、アリスタルコスクレーターです。 その回りに広がる丘のようなものがアリスタルコス台地です。ここにはシュレーター谷も走っていて、 月面で楽しめる場所の一つです。
このアリスタルコスクレーターは直径は40キロと小さいですが、月面の中でも最も 明るいクレーターの一つとして知られています。 明るく光る理由は、とても新しいクレーターだからだと考えられています。 このクレーターができたのは、4.5億年前と言われています。
アリスタルコスクレーターのすぐ隣に写っているのは、ヘロドトスクレーターです。 古代ギリシアのヘロドトスの名が付けられたクレーターで、直径は35キロほどのクレーターです。 そこから伸びるシュレーター谷は、長さが160キロもある谷です。ヘビのように曲がりくねった 姿が特徴的で、天体望遠鏡で拡大してみるのが楽しい所です。
アリスタルコスクレーターは、謎の発光現象などを起こしたことがあり、月面で注目されている クレーターです。 有名な話の一つに「1963年:アメリカのJ・グリーンエーカー氏とJ・バー氏が、 アリスタルコスクレーターとその周辺に、ルビー色に輝く現象を30分ほど続いて消えるのを観測」 というのがあります。望遠鏡で覗いたときには注意して観測してみましょう。
Imaging information
撮影機材: タカハシTOA130望遠鏡, ビクセンSXD赤道儀
使用カメラ: ST2000XM, テレコンバーターにて像を拡大
露出時間: 1/10秒
撮影場所: 兵庫県宝塚市,2008年