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散開星団M46、M47とわし星雲

M46,M47,IC2177

散開星団M46、M47とわし星雲

Takayuki Yoshida

散開星団M46、M47とわし星雲

300ミリの望遠レンズと中判銀塩フィルムカメラを使用して、冬の代表的な星雲の一つである「わし星雲」と、 とも座の二重星団「M46とM47」を同じ構図で撮影しました。 二つの被写体が両端により過ぎて少し窮屈な感じもしますが、わし星雲と二重星団の位置関係がよくわかる写真に仕上がりました。

右上に写っている赤色のわし星雲を良く見ると、明るい部分の外側にも淡いガスが広がっているように見えます。 デジタル機材とフィルターを組み合わせて撮影すれば、広範囲に広がるこのガスを明るく映し出すことも可能でしょう。 なお、わし星雲は、海外では「Seagull Nebula(かもめ星雲)」と呼ばれています。

この銀塩写真は、関西屈指の美しい星空が見える奈良県の大台ケ原にて、2004年の秋に撮影したものです。 ポジ原版でも星雲や星団が明るく写っていて、撮影地の星空の良さを感じられます。 年々都市部の光害が増え、郊外でも本当の星空が失われ続けていますが、 大台ケ原の星空はいつまでも守り続けていたいものです。


Imaging information

撮影機材: キヤノンNewFD300mmF2.8レンズ、タカハシEM200赤道儀

使用カメラ: ペンタックス67 カメラ

露出時間: 20分、エクタロームE200(+1増感)

画像処理ソフト: PhotoshopCC

撮影場所: 奈良県大台ケ原,2004年撮影