レンズキットで撮影した天の川

ポラリエを使用して、レンズキットで撮影した夏の天の川

入門用デジタル一眼レフカメラとレンズキットで撮影した天の川銀河の写真です。 ビクセンの小型赤道儀ポラリエを用いて、星の日周運動を追尾して撮影しました。 天の川を印象的にするため、いて座が山並みの谷間に上ってきた時を狙って撮影してみました。

夏の天の川は、少し茶色かかった帯のようなもので、写真では中央から画面左上へと流れるように写っています。 天の川の右側にはさそり座が写っていて、黄色っぽい一等星アンタレスも写っています。 よく見ると、アンタレスから天の川に向かって暗黒帯が伸びているのもわかります。 天の川を二分するように走る暗黒帯には、M8やM20といった星雲も写っていて、見応えある写真になりました。 今回撮影に使ったデジカメは、フィルターを改造していない一般のデジタル一眼レフカメラですが、 こうした夏の大型星雲は明るいので思ったより綺麗に写ってくれました。

デジタル一眼レフカメラの発展と共に、こうした星野写真を比較的簡単に撮れるようになりました。 赤道儀も以前は無骨な製品ばかりでしたが、今回使用したポラリエは赤道儀とは思えないほど形が洗練されています。 ポラリエは、大きさも小さくて軽いので、これなら初めて追尾撮影にチャレンジする方にも使い易いでしょう。 この夏は、星空の固定撮影だけでなく、ポータブル赤道儀を使った追尾撮影にも挑戦してみてはいかがでしょうか。


Imaging information

撮影レンズ: キャノンEF-S18-55ISIIレンズ (絞り開放にて撮影)

赤道儀: ビクセン星空雲台ポラリエ, カメラ三脚に載せて使用

使用カメラ: キャノンEOSKissX3, ISO1600, RAW+JPEG

露出時間: 4分

撮影場所: 奈良県十津川村、2012年撮影