vdB14とvdB15

vdB14,vdB15

vdB14とvdB15

Takayuki Yoshida

きりん座のvdB14とvdB15

vdB14、vdB15は、青く輝く反射星雲で、きりん座に属しています。 それぞれの星雲は、写真に写っている明るい星の光を受けて光っており、青っぽく写っています。 どちらの星雲も淡く、撮影したままの画像では、ほとんど存在がわかりません。 画像処理ソフトのレベル補正コマンドで強調すると、縦に走る星雲の姿が画面に表れました。

vdB14とvdB15の撮影には、口径比が1:2と非常に明るいセレストロンの天体撮影専用望遠鏡「RASA8」を用いました。 カメラは、マイクロフォーサーズフォーマットの撮像素子(SONY MX294CJK)が搭載された冷却CMOSカメラ「ASI294MC Pro」を使用し、 赤い星雲部分を強調するため、アイダス社のHα星雲強調型フィルター「HEUIB-II」をドロップインホルダー取り付け、撮影しました。

トラブルで中途半端な撮影枚数になってしまいましたが、明るい光学系のお陰で、滑らかな画像が得られました。 やはり、淡い星雲の撮影には、明るい光学系が有利ですね。 この夜は、他にも数対象撮影しましたが、一晩で多くの対象を撮影できるというのも、RASA8の魅力だと思います。


Imaging information

撮影鏡筒:セレストロン 8″Rowe-Ackermann Schmidt Astrograph(RASA8)

望遠鏡架台:ビクセンSXP 赤道儀

使用カメラ:ZWO ASI294MC Pro 冷却CMOSカメラ

フィルター:アイダス社 HEUIB-II フィルター使用

露出時間:300秒×27枚、ゲイン120

画像処理ソフト:ステライメージ9、PhotoshopCC 2020

撮影場所:岡山県備前市吉永、2021年撮影