NGC6888
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はくちょう座 NGC6888
NGC6888は、はくちょう座に位置する散光星雲です。 その形から「三日月星雲(クレセント星雲)」や「弧状星雲」と呼ばれていますが、 デジタル機材になってからは、星雲の淡い部分まで写るようになったため、 星雲の形は三日月というよりもクラゲの姿に似ているように感じます。
NGC6888は、星雲中央で輝くウォルフ・ライエ星WR136が放出した恒星風によって形成されています。 星雲の複雑な形は、速度の異なる恒星風がぶつかり合った結果と考えられており、 今後、何万年かをかけて形が変わっていくものと言われています。
NGC6888は、ナローバンド撮影の被写体として人気の高い天体で、 HαフィルターとOIIIフィルターを使って撮影された作品をよく見かけますが、 今回は、通常のブロードバンドフィルター（LRGBフィルター）を使って撮影しました。 使用した光学系のF値が暗いため、ノイズ感の残る仕上がりになりましたが、 星雲内部の独特の姿を表現できたように思います。
※都市部でHαフィルターを使用して撮影した、NGC6888のモノクロ写真もご覧ください。
Imaging information
撮影鏡筒：タカハシ Mewlon-250CRS、レデューサーCR0.73×使用
望遠鏡架台：ビクセンAXD赤道儀
使用カメラ：Moravian Instruments G3-16200 冷却CCDカメラ
冷却CCD用LRGBフィルター：Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間：L=15分×8枚、RGB=各15分×2枚
（総露出時間3時間）
画像処理ソフト：ステライメージ8、PhotoshopCC 2015
撮影場所：岡山県備前市八塔寺、2017年撮影