カリフォルニア星雲


カリフォルニア星雲

カリフォルニア星雲は、ペルセウス座で輝く、大きな散光星雲です。 アメリカのカリフォルニア州の形に似ていることから、この愛称が付けられました。 左側を上にして写真を眺めると、確かにカリフォルニア州の形に見えるような気もします。

カリフォルニア星雲は、写真写りは良好な天体ですが、主に、人間の眼には感度の低い波長の光で輝いているため、 双眼鏡や天体望遠鏡を使っても、肉眼ではほとんど見ることができません。 写真に写し出す場合も、星雲の姿をはっきりとコントラスト良く浮かび上がらせるなら、 天体撮影用のフィルターに換装されたデジタルカメラが必要です。 上の写真は、ニコンから発売された天体撮影用カメラD810Aで撮影しました。

カリフォルニア星雲の周りには、淡い星間ガスが広がっていることも知られています。 この写真でも、星雲の右下に雲のようなものが写っているのがわかります。 この淡いガスはもっと広範囲に広がっていますが、明るい部分との輝度差が激しいため、画像処理が難しいところです。 今回は夜空の透明度が低く、淡い部分の写りが今一つでしたので、明るい部分の表現を優先して仕上げました。


Imaging information

撮影光学系:ビクセン VSD100 F3.8鏡筒

撮影カメラ:ニコンD810A

赤道儀:ビクセンSXP赤道儀

追尾方法:MGEN-75GSS(Kowa75mmレンズ+M-GENスーパーガイダー)
にてオートガイド追尾

カメラの設定:ホワイトバランス色温度5700K、ISO1250、RAWモード

露出時間:300秒×8コマ

画像処理ソフト: RStacker、ステライメージ7、PhotoshopCC 2015

撮影場所: 岡山県備前市吉永町八塔寺