アンドロメダ大銀河 M31
- Previous photo:NGC1333とvdB16
アンドロメダ大銀河 M31
アンドロメダ座に位置するアンドロメダ大銀河 M31は、私たちの天の川銀河に最も近い巨大な渦巻銀河です。 肉眼でも確認できる数少ない銀河の一つであり、秋から冬にかけての夜空を代表する天体として広く親しまれています。 写真では、明るい中心核から広がる巨大な円盤構造と、複雑に絡み合う暗黒帯が印象的に写し出されています。
M31の円盤部には、無数の恒星が集まるだけでなく、星間ダストによる暗黒帯が走っており、銀河が立体的な構造を持っていることを強く感じさせます。 また、円盤の外縁部まで淡く広がる光は、M31がいかに巨大な銀河であるかを物語っています。 焦点距離が長い望遠鏡では、中心部のディテールを、短焦点系では銀河全体の広がりを楽しめ、様々機材で撮影を楽しめる被写体です。
アンドロメダ大銀河の周囲には、極めて淡いハロー状の構造や、伴銀河であるM32、M110も存在します。 淡いハロは通常の処理では目立ちませんが、丁寧な露光と強調処理を施すことで表れてくるので、長時間露光で狙ってみるのも良さそうです。 淡さとスケール感が同居する点が、M31撮影の一つの魅力と言えそうです。
今回の撮影には、コンパクトながら高い光学性能を持つ タカハシ FC-76D(口径76mm) を使用しました。 フローライトレンズを採用した2枚玉アポクロマート望遠鏡で、銀河中心部の明るい星像から、周辺の淡い構造まで、自然で破綻のない描写が得られました。 撮影には周辺像を改善するため、マルチレデューサー0.85×-Lを併用し、広い写野と高い星像性能を両立しました。 小口径ながらも、アンドロメダ大銀河の雄大さを余すところなく捉えられる組み合わせだと感じています。
Imaging information
撮影光学系:タカハシ FC-76D、マルチレデューサー0.85×-L使用(焦点距離:486o、F6.4)
撮影カメラ:Astro6D(キヤノンEOS6D 冷却・天文改造デジタル一眼レフカメラ)、マルミ UV-IR カットフィルター使用
赤道儀:ビクセンAXD赤道儀にて追尾、PHD2オートガイド追尾
カメラの設定:ホワイトバランス 手動設定、ISO2500、RAWモード
露出時間:300秒×38コマ
画像処理ソフト:ステライメージ10、PixInsight(BXT使用)、Affinty Photo2
撮影場所:N.N.R.V.リモート観測所、2026年1月撮影


