はちぶんぎ座

はちぶんぎ座の概要

はちぶんぎ座は、天の南極にある星座で、フランスの天文学者ラカイユが定めた星座です。 「はちぶんぎ」とは「八分儀」のことで、天体の離隔や水平からの高度を測るための道具です。 八分儀の弧の大きさが45度(360度の八分の1)であることから、八分儀という名が付けられたと言われています。

はちぶんぎ座は淡い星が多く、南半球の星座の中でも目立たない星座です。 しかし、天の南極を指し示す星座なので、天文ファンにはその名前は広く知られています。 写真の中で、「×」印を入れたところが天の南極になります。 なお、左下の雲のように写っているのは、小マゼラン雲です。

天の北極には、北極星という明るい星がありますが、南半球ではこのはちぶんぎ座の中にあるσ星を使って、 赤道儀の極軸合わせをすることになります。 σ星の明るさは5等星なので、肉眼で見えるぎりぎりの明るさです。 極軸望遠鏡の種類によっては、σ星を含めた台形パターンが描かれている場合もあります。

星座名 英語名 略号 星数(5.5等まで) 特徴 季節
はちぶんぎ Octans Oct 53個 天の南極がある星座

Imaging information

撮影レンズ: シグマ 35mm F1.4 DG HSM, ディフュージョンフィルター使用

使用カメラ: キヤノンEOS60D(IRフィルター換装)

撮影方法: ユニテックSWAT-200にて追尾撮影

露出時間: 180sec×4, F2.2, ISO800

撮影場所: ニュージーランド レイクテカポ