NGC4216銀河

NGC4216,NGC4206,NGC4222

NGC4216

Takayuki Yoshida

おとめ座のNGC4216銀河

NGC4216は紡錘形をした系外銀河で、おとめ座とかみのけ座の星座境界線付近で輝いています。 地球からNGC4216までの距離は、約5500万光年です。 見掛けの明るさは約11等級と暗めですが、銀河長辺側の視直径は約8.1′あります。 地球からは、真横に近い角度から眺めているため、銀河の横を走る暗黒帯を確認することができます。

NGC4216は、おとめ座銀河団に属しているため、写真に撮ると周囲にはたくさんの系外銀河が写ってきます。 中でも目立つのは、NGC4206とNGC4222です。 NGC4206は、NGC4216の右下に写っている系外銀河で、拡大すると渦巻模様がわかります。 一方、NGC4222はエッジオンタイプの銀河で、小さいながらも細長いニードルの様な形をしています。

おとめ座のNGC4216銀河の写真は、口径13センチの屈折望遠鏡タカハシTOA130と、 冷却カラーCMOSカメラを使って撮影しました。 TOA130望遠鏡には、2021年に発売されたTOA-645フラットナーを用いました。 焦点距離は1000ミリ弱と系外銀河を狙うには若干短めですが、結像性能に優れているので、 口径がワンクラス上の望遠鏡並みの解像感が得られました。


Imaging information

撮影鏡筒:タカハシ TOA-130、TOA-645フラットナー使用

望遠鏡架台:ビクセン AXD赤道儀

使用カメラ:ZWO ASI2600MC Pro 冷却CMOSカメラ

露出時間:480秒×14枚、ゲイン100、オフセット50

画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ9、PhotoshopCC 2020

撮影場所:岡山県備前市吉永町八塔寺、2022年撮影