2018年の土星の姿

Planet Saturn

2018年の土星の姿

Takayuki Yoshida

2018年の土星の姿

土星は約0等級の明るさで、少し黄色かかったクリーム色をした星です。 木星や大接近時の火星と比べると暗いですが、星が見えづらい街中でも肉眼で探し出すことが出来ます。

土星といえば、神秘的な環が魅力です。 環を見るためには天体望遠鏡が必要ですが、そこまで大きな望遠鏡は必要ありません。 双眼鏡でも倍率の高いモデルなら、土星が円形ではなく、楕円のように見えることに気づくと思います。

土星の環の傾きは、約15年周期で大きくなったり、小さくなったりを繰り返しています。 これは、土星は若干傾いた状態で公転しているためです。 土星の環は、土星の赤道面に沿って広がっているため、見かけ上、太く見えたり細く見えたりします。

2018年は環の傾きが大きな時期です。 2025年になると、土星の環が地球や太陽から見て真横の位置関係となるため、 土星の環が消えてしまう「環の消失」が起こります。


Imaging information

撮影望遠鏡:タカハシ ミューロン300 天体望遠鏡

架台:ペンタックスMS-5赤道儀にて追尾

使用カメラ:ZWO社 ASI290MM カメラ、Astronomik製 LRGBフィルターセット

画像処理:Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015

撮影場所: 兵庫県宝塚市、2018年7月撮影