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冬のグランドキャニオン国立公園

Grand Canyon National Park

冬のグランドキャニオン国立公園

Takayuki Yoshida

冬のグランドキャニオン国立公園

グランドキャニオン国立公園は、世界で最も名が知られた国立公園と言われています。 グランドキャニオンは、アメリカのアリゾナ州北部にある峡谷で、年間数百万人以上の観光客が訪れます。 ハイシーズンの夏はとても混雑しているため、国立公園内を走るシャトルバスに乗るのにも並ぶ必要があります。 ゆっくり写真を撮るには冬が良いだろうと言うことで、今回は冬のグランドキャニオンに訪れてみました。

霧で見えないグランドキャニオン 一生に一度は訪れてみたい場所と言われるだけあって、グランドキャニオンのスケールの大きさには圧倒されます。 今回訪れた最初の日は右写真のような霧が出ていて視界が悪かったものの、次の日は快晴になってくれて、 グランドキャニオンの全景を見渡すことが出来ました。 何万年にもわたるコロラド川の浸食によって生み出された景色は壮大で、 しばらくサウスリムの縁の上に座って、その雄大な眺めに酔いしれていました。

グランドキャニオンは標高2,000m前後の高地であるため冬は積雪が多く、ビジターセンター周りの観光道路を除いてほとんどの道路が閉鎖されます。 グランドキャニオンには、主要な観光施設が整っているサウスリムと、未開地とも言える北側のノースリムがありますが、 ノースリムはより標高が高いため、冬はアクセス道路が閉鎖となります。 私が今回訪れたのもサウスリムの方で、その日は雪が結構積もっていたこともあり、観光客はまばらでした。

冬のグランドキャニオンの良い点は、観光客が少ないのでゆっくりと景色を楽しめることです。 また、シャトルバスが運行していないので、自分のレンタカーで園内を自由に回れます。 それに冬の方が大気の透明度が高いので、グランドキャニオンの奥まで見渡すことが出来ます。 クリアな写真を撮りやすいのも良い点でしょう。

冬の道路 一方、冬にグランドキャニオンを訪れると、ほとんどの施設は閉まっていますので少々寂しい感じがします。 また、グランドキャニオン鉄道を始めとした観光ツアーが開催されるのは夏期間だけですので、 こうした列車に乗ってグランドキャニオンを楽しむことはできません。 グランドキャニオンのハイキングコースも一部を除いて閉鎖になっていますので、 こうした点が冬に訪れるデメリットと言えます。

グランドキャニオンでの宿泊には、サウスリムの国立公園ゲート外にあるモーテルを利用しました。 シーズンオフということもあり、一泊一部屋60ドル程度で泊まることが出来ました。 グランドキャニオン国立公園内にも何軒かホテルがありますが、 結構価格が高いので、レンタカーで行くならゲート前のホテルでもよいのではないでしょうか。

なお、グランドキャニオンまでのアクセス路は除雪していましたが、 右上のような圧雪道路状態でしたので、私はタイヤチェーンを付けて走りました。 ノーマルタイヤで走っている車も多かったですが、 冬にレンタカーでグランドキャニオンを訪れる予定なら、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤの準備について 旅行会社に問い合わせた方が無難だと思います。


Imaging information

使用レンズ: キャノンEF18-55mm F3.5-5.6 IS

使用カメラ: キャノンEOSKissX3にて撮影