高ボッチ高原からの富士山

Mount Fuji from Nagano Prefecture

高ボッチ高原からの富士山

Takayuki Yoshida

高ボッチ高原からの富士山

長野県塩尻市にある高ボッチ高原は、標高1,665mの高ボッチ山の周囲に広がる高原です。 高ボッチ高原は視界が良く、長野県の周囲に広がるアルプス山脈をはじめ、八ヶ岳や富士山まで見渡すことができるスポットとして知られています。 風景写真の撮影スポットとしても人気があり、天気の良い週末になると大勢の写真ファンが訪れるそうです。

高ボッチ高原で撮影された風景写真では、諏訪湖の向こうに見える富士山の写真がよく知られています。 様々な時間帯に撮影された諏訪湖と富士山の写真が写真集などで紹介されていますが、 個人的には明け方、上ってきた太陽に照らされる富士山が最も印象に残っています。 上の写真は、その瞬間を狙って、高ボッチ高原で撮影したものです。

この日は薄明が始まる前に撮影地に到着して日の出を待っていたのですが、残念ながらガスがかかり、 視界はほとんどゼロでした。 日の出を過ぎても視界は開けず、撮影に来ていた人達も一人二人と帰って行きます。 私もあきらめかけた頃、ガスがスーッと薄くなり、一瞬、富士山と諏訪湖が雲の合間から顔を覗かせました。 その時、慌てて構図を合わせて撮影した一枚です。 数枚撮影すると、富士山は再びガスの中に消えてしまいました。山の天気は変わりやすいですね。

高ボッチ高原へ続く道路は、冬の間、積雪のために通行止めになります。 富士山をクリアに撮影するなら、透明度の良い11月頃がベストではないでしょうか。 夜景や星空と一緒に撮るのも面白そうですね。 遠いのでなかなか出かけられませんが、機会があれば、今度は星空と富士山を一緒に撮影してみたいと思います。


Imaging information

使用レンズ: キヤノンEF70-200mm F4L IS USM レンズ

使用カメラ: キヤノンEOS5D MarkIIデジタル一眼レフカメラにて撮影