はくちょう座のγ星付近
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はくちょう座のγ星付近
はくちょう座のγ星付近は、天の川銀河の星々の中に、散光星雲、暗黒星雲、散開星団と多くの種類の天体が混在していて、 天体写真ファンの被写体として人気がある領域です。 赤い散光星雲は肉眼では見えませんが、双眼鏡で観望すると、γ星の周りに微恒星がたくさん輝く様子が興味深く感じられます。
はくちょう座γ星は、写真の中央左寄りに写っている輝星で、はくちょう座で2番目に明るい星です。 γ星には「サドル」という固有名があり、アラビア語で「雌鶏の胸」を意味しています。 視等級は２等級で、黄色っぽい星です。巨星だと考えられています。
はくちょう座γ星付近の写真は、ビクセンの2枚玉アポクロマート望遠鏡「ビクセンSD81S」を使用しました。 接眼部には、補正レンズのSDレデューサーHDキットを取り付け、 天体撮影用に改造したデジタル一眼レフカメラ「Astro6D」で撮影しています。 天候が不安定だったため、4枚しか撮れませんでしたが、補正レンズを通した星像はとてもシャープで、コントラストの良い写りに満足しました。
Imaging information
撮影光学系：ビクセンSD81S、SDフラットナーHD＋レデューサーHD 使用
撮影カメラ：キヤノン EOS6D(フィルター換装・冷却改造)
赤道儀：ビクセン AP-WM赤道儀、M-GENにてオートガイド追尾
カメラの設定：ホワイトバランス 手動設定、ISO3200、RAWモード
露出時間：300秒×4コマ
画像処理ソフト：ステライメージ８、PhotoshopCC 2015
撮影場所：岡山県備前市吉永町八塔寺、2020年撮影