土星の姿
土星 2009年2月4日の様子
今年の土星は、しし座の足下で輝いています。しし座の一等星レグルスから左下に目をやると、黄色っぽい土星が見つかります。 撮影したときの土星の明るさは約０．８等星。視直径は１９．４秒ほどでした。土星は2009年3月10日に衝になりますが、 その日に近づくにつれて、だんだんと見かけの大きさを増していきます。
土星の環は傾きがグッと小さくなり、天体望遠鏡で土星を覗くと串団子のように見えます。この写真を撮影した日は 気流が安定していたので、その様子がよくわかりました。また、土星最大の衛星タイタン、それにレア、ディオネに テチスといった惑星も見ることができました。土星の東側にポンポンと並んだ様子がかわいらしかったです。 肉眼で見た印象に近づくよう滑らかに仕上げた土星の姿です。
Imaging information
撮影機材: タカハシμ300, ヘラクレス赤道儀（ステッピングモーター改造仕様）
使用カメラ: Philips ToUcamPro Webカメラ, Astronomik製 IR-Blockフィルター
露出時間: 1/15秒を869枚スタック処理
画像処理: Registax4, PhotoshopCS4
撮影場所: 兵庫県宝塚市, 2009年2月4日撮影