アンチテイルが伸びたパンスターズ彗星
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アンチテイルが伸びたパンスターズ彗星 2013年6月3日の様子
太陽や地球から遠ざかり、暗くなってしまったパンスターズ彗星（C/2011 L4）ですが、 アンチテイル（太陽方向に見かけ上伸びて見える尾）が長く伸びていて、 近日点通過直後とはまた異なった姿を見せています。 この写真はその様子を捕らえたもので、中望遠レンズとAPS-Cデジタル一眼レフカメラの画角ほぼ一杯に伸びる尾は圧巻です。
残念ながら、彗星の姿を双眼鏡では確認できませんでしたが、数十秒露出でも尾が淡く写ってきました。 写真右上の明るい星は、こぐま座のε星で、右下の星がこぐま座δ星になります。 パンスターズ彗星は、これから天頂に向かって移動を続けて行きますので、この数日後にはε星の上側で輝いていることでしょう。 撮影する際は、ステラナビゲーターなどの星空シミュレーションソフトを使って、事前に位置を確認しておくと失敗が少ないと思います。
※この写真で天の北極は下方向になります
Imaging information
撮影機材: キヤノンEF200mmF2.0L IS USM, ビクセンGP2赤道儀にて追尾撮影
使用カメラ: キヤノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)
露出時間: 180秒x4コマ, ISO1250, F2.5, ホワイトバランスプリセット
撮影場所: 岡山県備前市吉永町, 2013年6月3日撮影