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レモン彗星 2025年10月23日

C/2025 A6 (Lemmon)

C/2025 A6 (Lemmon)

Takayuki Yoshida

レモン彗星 2025年10月23日の様子

レモン彗星(C/2025 A6)は、2025年1月3日にレモン山サーベイによって発見された彗星です。 発見当初は太陽から約4.5天文単位の距離にあり、見かけの明るさは約21.6等星でした。そのため、当初は最も明るくなっても10等級程度と予想されていましたが、現在では3〜4等級まで明るくなると見込まれています。

レモン彗星は、2025年11月8日に近日点に到達し、太陽から約0.53天文単位(約7,900万 km)まで接近します。地球には2025年10月21日に最接近し、上の写真はその2日後、10月23日に撮影したものです。 今後は地球から徐々に遠ざかっていきますが、太陽に近づくにつれてさらに明るさを増し、尾も発達していく可能性が高いため、今後の変化が注目されます。

例年のような秋晴れが続く年とは異なり、2025年10月は停滞前線が日本列島に居座り、近畿地方でも曇りや雨の日が多く、撮影の機会に恵まれませんでした。ようやくこの夜、レモン彗星をまともに撮影することができました。 電線と雲、そして屋根のすき間からの撮影となり、上下左右の視界が限られましたが、それでも彗星の尾が大きく発達している様子をしっかりと確認できます。

インターネット上では、望遠レンズで撮影された画像に長く伸びたレモン彗星の尾が映し出されており、これからしばらくの間、天文ファンを楽しませてくれそうです。


Imaging information

撮影鏡筒:タカハシε-160ED、FC-76D

望遠鏡架台:ビクセンAXD赤道儀

撮影カメラ:ZWO ASI2600MM Pro 冷却CMOSカメラ、Astro6D

カメラの設定:ゲイン100、オフセット50、センサー温度マイナス5度

露出時間:L=60秒X1枚、RGB画像はAstro6Dを使用

画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ10、Affinity Photo2

撮影場所:N.N.R.V.リモート観測所、2025年10月23日撮影